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マリアンヌ・フォスは「もう1人」に気づいていた。東京五輪女子ロードレースのオランダチームのミス

オランダチームのマリアンヌ・フォスだけはアンナ・キーセンフォーファーが先行していることを気づいていた

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東京五輪女子ロードレースがいかに特別なレース展開だったのかはさきほどのレース感想記事「超レア展開!東京五輪女子ロードレースの結果【SSR】」で書いた。

その内容の中心は絶対王者オランダチームが犯したミスだ。それは、同チームが逃げている選手を二人だと思い込み、さらに先行していた「もう1人」の存在、すなわち金メダルを獲得したアンナ・キーセンフォーファー(オーストリア)が逃げていることを知らなかったことだ。

だがレース後に選手らのインタビューで判明したのは、そんなオランダチームでも唯一、「もう1人」の存在に気づいていた選手がいた。それ元シクロクロス世界王者にして元トラック世界王者にして元ロードレースの世界王者マリアンヌ・フォスだ。

情報源:Dutch divided at Olympics: Vos knew Kiesenhofer was away, Van der Breggen didn’t

レース後にフォスは母国オランダメディアによる取材に対してこう答えている。

“There were still three riders ahead and we caught two, so I knew there was one more ahead,”

訳「3人の選手が先行していてプロトンは2人を吸収した。だから私はまだもう1人残っているとわかってた」

そしてオランダのチームカーに乗っていたスタッフもそれはわかっていたようだ。

ただオリンピックでは、普段ロードレースで使われるチーム無線が禁止される。イヤホンも禁止。チームカーと選手との間で密な情報交換が出来ない。大会公式車両からの情報に頼るか、チームカーまで戻って話をするといったことが必要になる。

チームカーもレース中は他チームの車列があるし、チームカーに対するルールもあるため自由に自国のチームの近くまで上がっていけるわけではない。そして富士スピードウェイにはチームカーが入っていけない。

それゆえ選手らに正しく詳しい情報を与えるチャンスが普通のロードレースと比べてかなり減っていた。チームカーのスタッフが知っている情報を選手らになんでも伝えられるような1日ではなかった。それがオランダチームの判断ミスの原因だ。

ただフォスはそういったことは言い訳にならないと言う。というのも、「それならそれでやりようはある。そういったルールを逆手にとって有利に動くこともできるからだ」と述べる。そして続けて、「結局、アンナ・キーセンフォーファーを過小評価していただけ。名前だけは知っていたけど、その強さは全く知らなかった。結局、彼女が走りが凄かっただけ」と金メダリストの走りを称える。

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piginwired
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2 comentarii

  1. フォスがどの時点で気づいたか?ですよね。インタビューだと先頭からドロップした2人を吸収した時点で気づいた感じですが、それだったらとーっくに時すでに遅し、ですし…
    レース途中であれば、いろいろ伝達されたり確認できたりはするわけで。
    まぁフォスが言うようにキーセンホーファーなんて誰も知らなかったんでしょうが、”らしからぬ”大失態といっていいでしょうね。

    • かなり前の時点で気づいていればチームメイトに言うはず・・・
      2人を吸収した時点でそれを伝えるのが普通だと思うけど、いまさら言っても仕方ないと思って黙っていたのか、確信はなかったから黙っていたのか・・・
      そのへんの事情がよくわからないブヒね。やはりチーム無線がないから伝える術がなかった?

      あと他国のチームは知っていたのかどうか。いったいプロトンでどんな情報がやり取りされていたのか不思議ブヒね。

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