今日の2021ブエルタ第15ステージのコースは?
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第2回めの休息日前日となる今日の第15ステージも昨日に引き続き山岳ステージだ。ただ第一週目の最終日とは異なり、第二週目最終日の今日は超級山岳は登場しない。
Navalmoral de la Mata~El Barraco
全長は昨日より約30km強ほど長い197.5km。昨日は3級→1→1という山岳設定だったが、今日は最初から1級→2→1→3という設定になっている。
各山のデータはこうなっている。
山岳 | 登場地点 | データ |
---|---|---|
1級山岳Alto de la Centenera | 70km地点から | 登坂距離15.1km、平均斜度5.5% |
2級山岳Puerto de Pedro Bernardo | 105km地点から | 登坂距離9km、平均斜度4.2% |
1級山岳Puerto de Mijares | 139km地点から | 登坂距離20.4km、平均斜度5.4% |
3級山岳Puerto San Juan de Nava | 183km地点から | 登坂距離8.6km、平均斜度3.8% |
総合争いとしては、やはり2つ目の1級山岳からがレース開始という感じになるだろうか。最初の1級と2級で大きく遅れる場合はバッドデー確実だろうが、そうでなければその2つで多少遅れても挽回できるだけの時間はあるだろう。もちろん下りの落車には気をつけたい。
2つ目の1級山岳 Puerto de Mijaresは登坂距離が20km強もあるが、激坂区間は最大斜度11%が前半に少しあるだけで、中盤から後半は4~6%だらけなので、激坂で差をつけるという走りはやりにくいかもしれない。一定のペースでじわじわ~っと加速していくような、まさに各チームの山岳トレインの実力が試されるタイプの登りなのではないか。
もちろん仕掛けるのはINEOS GrenadiersかJumbo-Vismaか。ただ、これまでのレース展開だと第3週目を見据えてJumbo-Vismaは積極的に動かない可能性のほうが高い。INEOS GrenadiersかMovistarかに動かせて、自分たちはその背後で様子見という展開が予想される。
最後の3級山岳は距離は少しあるものの平均斜度はたいしたことがないので、ここはアウターでガチふみの高速ヒルクライムバトルとなるか。山頂をすぎるとそこからは5kmほどの下りと平坦。山頂手前で加速してライバルたちを置き去りにして、下りと平坦でも爆走しタイムを稼ごうとする熱い走りが見られるだろう。
このステージで注目したい争いは2つ。マイヨ・ロホ争いだ。現在2位のギョーム・マルタンがエイキングから奪えるかどうか。そしてもう1つが山岳賞争いだ。昨日のステージ優勝でロマン・バルデが19ポイント差で1位に躍り出たが、まだまだダミアーノ・カルーゾも逆転が狙える範囲内だ。昨日は捨てて、今日カルーゾが動くかもしれない。