来年のパリ～ルーベも日程変更！コロナ以外の理由とは？アムステル・ゴールド・レースとの関係も難しいものに。

今年のパリ～ルーベはコロナ禍のせいで春から秋の10/3に延期されたわけだが、来年の2022パリ～ルーベもどうやら日程変更の可能性が高くなってきた。

というのも、本来の日程である2022年4月10日（日曜日）は、フランス大統領選挙が行われるからだ。

フランスの大統領選挙の仕組み

フランスの大統領は任期5年。かつては7年だったが短縮された。大統領選挙は2回あある。

まず第1回目の投票が行われるが、その結果50％以上の得票率の候補者がいなければ、その2週間後に上位2名による2回めの投票（決選投票）が行われる。

そして次の大統領選挙についてはその1回目の投票が、憲法の規定により4/10または4/17となることが決まっている。

ただ、4/17とした場合には仮に2回めの投票となる決選投票が必要になったとき、フランスのメーデーと日程が重なる。そうなれば混乱を抑えるための警備などに非常に負担がかかる。よって4/17にはしたくない。

そこで4/10が第1回目の投票日と決定された。（参照：来年４月１０、２４日に投票　フランス次期大統領選）

2022パリ～ルーベの日程

さてそのように4/10に大統領選が行われると決定されたわけだがあ、大統領選と同じ日には大きなスポーツイベントなどを開催してはいけないという決まりがある。

そうなるとパリ～ルーベを同日に開けない。そこで大会日程の変更が検討されている。検討されているパターンは2つあるようだ。

情報源：Parigi-Roubaix 2022, le elezioni presidenziali francesi costringono la corsa a cambiare data Davide Filippi 17 Settembre 2021, 20:30 Lascia un commento 1,046 Visualizzazioni

この情報源によると、1つは4/18（月曜）にするもの。もう1つは4/16（土）にするもの。

ただどちらにしろ問題が出てくる。それはアルデンヌクラシックの幕開けとなるアムステル・ゴールド・レースが、4/17に開催されることが決まっているからだ。パリ～ルーベが4/16だろうが4/18だろうがアムステル・ゴールド・レースと連戦となる。移動も大変だ。

もしどちらか1つしか出場できないとすれば、多くの選手がやはり格式が最も高いパリ～ルーベを選ぶはず。そうなればアムステル・ゴールド・レースに出場する選手選びも大変だし、スター選手がアムステルのほうには少なくなるかもしれない。そうなれば同レースの主催者的にはおもしろくない。視聴率や観客動員数にも影響するだろう。

じゃあアムステル・ゴールド・レースも日程をズラせばいいじゃないかとなるが、その数日後にフレッシュ・ワロンヌ、その後にさらにリエージュが開催されることが例年の日程なので、なかなかアムステル・ゴールド・レースの日程をズラすのも難しい。下手したらアルデンヌクラシック全部をズラす必要が出てくる。

以上のように来年のワールドツアーカレンダーはコロナ禍に加えて、部分的にフランス大統領選というイベントにも左右される。パリ～ルーベなどの主催者にとっては難しい春になりそうだ。