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ドイツ

トニー・マルティンが引退を表明。世界選が最後のレース

ドイツの機関車トニー・マルティンが引退を表明

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かつてファビアン・カンチェラーラ、ブラッドリー・ウィギンスとともにタイムトライアルシーンを盛り上げたTTスペシャリストで元世界王者トニー・マルティンが引退を表明した。Jumbo-Vismaのツイッターをどうぞ。

トニー・マルティンは現在36歳。4度の世界選手権個人TTの優勝、5度のツール・ド・フランスのステージ優勝など輝かしい戦績を誇る。

Jumbo-Vismaの機関車として2019から今年まで3年連続でツール・ド・フランスに出場。今年は第11ステージでリタイア(DNF)。結果的に最後のツールを完走はできなかった。

最後のレースは、今まさに開催中の世界選手権の男女混合TTリレー(水曜日)となるようだ。

トニー・マルティンは2005年にかつてのプロチーム、ゲロルシュタイナーに研修生として所属しキャリアが始まった。そして2009年と2010年はまさにカヴェンディッシュ最強時代だったチームHTCに所属。その後QuickStep→Katusha-Alpecin→Jumbo-Vismaというチーム変遷。

ドーピング問題などによりドイツではロードレースの人気が低迷していたが、トニー・マルティンの活躍は同国のロードレース人気の向上の基礎となったことだろう。

上述のように今年のツールでリタイアで完走できなかったわけだが、この本人のインスタでも、その落車事故に関係して引退を決意した理由の1つを述べている。それはロードレースの危険性という理由だ。

様々な人間がずっとプロトンの危険性を訴えてきたにもかかわらず、一向に改善されないことが理由の1つになったようだ。年をとり家族を持つようになった今、もう若いときのように勢いだけで危険なレースに参戦し続けることには懸念が大きくなったのだろう。

同時に世界選という大舞台を最後のレースとできることについて、同僚や関係者に深い感謝を示している。

この記事を書いている時点では引退後の詳しいプランなどは不明だ。

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