チャド・ヘイガがProTeamのRally Cyclingへ移籍
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今年までチームDSMで走っていたアメリカ人選手で33歳のチャド・ヘイガが、母国アメリカのProTeamであるラリー・サイクリング(Rally Cycling)に移籍する。
Transfers oversimplified – rider joins team… are we doing this right @ChadHaga? 🇺🇸https://t.co/JF8QQpxDFo
— Rally Cycling (@Rally_Cycling) November 4, 2021
チャド・ヘイガは2014年にかつてのワールドツアーチーム、ジャイアント・シマノでワールドツアーデビュー。その後、ジャイアント・アルペシン→サンウェブ→DSMと実質同じチームで8年間走り続けてきた。
今年はカタルーニャ一周、アムステル・ゴールド・レース、フレッシュ・ワロンヌ、ロマンディ、ドーフィネ、そしてブエルタ・エスパーニャなどのワールドツアーをこなしてきた。
今回の移籍は最高峰のワールドツアーチームから1つ格下のProTeamへの移籍となるわけだが、本人はコメントでそんなことは一切気にしている様子はなく、「これまで培った経験をラリー・サイクリングで活かし、チームに貢献したい」と高いモチベーションを示している。
たしかに形式的には都落ち感があるかもしれない。
しかしワールドツアーチームでは、絶対的エース以外の選手はなかなか自分自身のために走ることが許されないのが当たり前。だがラリー・サイクリングではエースとして、あるいはアシストであったとしてもチームの中心的存在として、チームの顔として活躍できるチャンスが広がるというメリットもある。自分自身の勝利のために走れる可能性が大きくなる。
それにアメリカのProTeamではあるものの、ProTeamでもワイルドカードでグランツールに出場できる機会はあるし、アメリカチームとはいうものの活動の中心はヨーロッパだったりするので、実際上は本場ヨーロッパでのレース活動にも支障がないのだろう。
チームとしてもワールドツアーで走っていた選手が加わることで、メディアへの露出も増えるかもしれないし、若い選手の模範となる指導的リーダーを得ることにもなる。
相互にとって恩恵のある移籍なのだろう。