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なぜポガチャルはイネオスやマチューの加速についていけなかったのか?

なぜポガチャルは、マチュー・ファン・デル・プールやピドコックの動きについていけなかったのか?

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昨夜のドワーズ・ドア・フラーンデレン(Dwars door Vlaanderen)でも、最近のレースによくあるようにゴールからまだまだ距離がある段階でプロトンから抜け出す動きによって、その結果がほぼ決まるという展開になった。

その日のポイントはゴールまで残り70kmの登り、Berg Ten Houteでのイネオス勢の加速、そしてそれについていったマチュー・ファン・デル・プールたち4名。

だがそこにタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)の姿はなかった。本来ならプロトン先頭で走り、そんな登りでは遅れるような次元の選手ではないはずなのだが、なぜポガチャルの反応はなかった。

この動きに反応できなかったポガチャルはその後2回追走を試みるが、結局マチューらのグループには追いつけなかった。

一体なぜポガチャルはそのイネオス勢の加速についていけなかったのか?

情報源:Tadej Pogačar on first crack at cobbles: ‘I don’t know if I can win Flanders’

それについてレース後にポガチャルが次のように説明する。

“There was a crash and I stayed behind and I missed that front group. I tried to come back but they were too strong and too fast in the front,”

訳「そのとき落車があって自分は集団後方にいたせいで、先頭付近の動きが見えなかったのよ。合流しようとしたけど先行したグループは強すぎたし、速すぎた。」

“Then we tried again and again, and in the end, it was a good race. It’s racing. I couldn’t lose some positions in that crash and I should have moved more to the front. On the climb, I was full-gas and I couldn’t.”

訳「それから何度か追走したけど、結局はそれで終わり。良いレースだったというだけ。でもそれがレースやからね。落車でポジションを後ろに下げなければ、もっと集団先頭で動けたはず。その登りでは全力で走ったけど追いつけなかったんよ」

ということで集団後方で苦労していたようだ。やはりクラシック特有の狭い坂では集団先頭で突入しないとロクなことにならないというのがよくわかる。

一方でポガチャルは、「多くのことを学べた」とも語る。最初から最後までずっとカオスな状態が続くレースだというのを実感でき、それゆえに「本番」のロンド・ファン・フランデレンではそのカオス度がさらに強まるのだろうと予想する。

今回クラシックの混沌を経験した若き王は、日曜日のロンドでどのような走りを見せるのか。

昨夜のドワーズ・ドア・フラーンデレン(Dwars door Vlaanderen)のハイライト動画はこちら。

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