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謎の胃腸炎から過日のヘント~ウェヴェルヘムでレースに復帰したトム・ピドコック(Tom Pidcock)。
そのヘントでは思うようなレースはできなかったが、先日のドワーズ・ドア・フラーンデレンでは彼らしい走りを見せてくれ、しっかりと復調できてる印象を与えた。
これで面倒な契約交渉も終わって胃腸炎からも回復し、ロンドに集中できると思うのだが、本人としては、まだ優勝候補でないと考えているようだ。
情報源:’No place for caution’ as Pidcock predicts Pogacar aggression at Tour of Flanders
ピドコック本人が限定的な要素ではあるが、少し不安に考えている要素がある。それはまだ長距離レースの出場が少なく体が長距離に慣れているのかどうかが未知数であることだ。逆にいえば距離という要素を克服できれば、当日の優勝争いに絡む可能性は高いのではないか?
また日曜日のレース展開がどうなるかとう点については、
“Nowadays there’s no place for caution,”
訳「最近のレースでは、のんびり慎重に走ってる余裕なんてない」
“If the race goes early, you need to be there or you’re not going to be there.”
訳「仮にレースが早い時点で動くならば、その動きに乗れなければそれで終わり」
最近のワンデイレースは、ゴールまでかなり距離のある地点で誰かが動き、それに反応する選手らも含めてできる集団が優勝争いを決める決定的なものになっていることが多い。
まだ距離があるからといって慎重に走っていればその動きを見逃したり乗り遅れたりして、早い段階でレースが終わってしまうこともある。最近はそうした危険が多い。
ピドコックは日曜日のロンドでもそうした可能性が十分あると思っているのだろう。そしてもちろん同じ考えを誰もが持っているはず。だからこそなおさらロンドは早い段階で優勝候補を絞る動きが激化する可能性が高い。
そしてその動きの口火を切るのは、ピドコック本人か、マチュー・ファン・デル・プールか、あるいは、先日のドワーズ後にピドコックが「まだ完全に彼は石畳クラシックを理解でているわけじゃないだろうね」と評したタデイ・ポガチャルか?