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いよいよ今年のグランツールシーズンが始まった。そのスタートはもちろんジロ・デ・イタリア。
今年のジロはハンガリーのブダペストで開幕し、初日はよくある個人TTやチームTTではなく、普通のロードレースだ。
目次
📈 The route runs completely flat route across the Hungarian lowlands.The final 5 km are entirely uphill. Past the Danube, the route runs through a valley until 3.8 km to go. From here on, the course makes for the castle, with gradients around 5%
— Giro d’Italia (@giroditalia) May 6, 2022
Powered by @GarminItaly #Giro pic.twitter.com/kGilqKRFeu
最後はご覧のとおり約5kmの登り。平均斜度は5%。しかし、ごく瞬間的には10%近い斜度になる部分もあるようだ。
斜度よりも5kmという距離がスプリンターが勝つのを難しくさせるかもしれない。ただ登りスプリントが得意なカレブ・ユアン(Caleb Ewan)や、一定の時間高出力を維持できるマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)にはチャンスか?
もちろん彼らのライバルチームはこの登りで本気でスピードアップを図り、クライマーや登れるパンチャーが飛び出す展開になるかもしれない。
そういう意味ではいろんな選手に勝機のあるおもしろいステージか。
この日は3週間に渡る長い戦いの初日、また最後の5kmまでは平坦なのでみんな無理をしないで、のんびりムードでスタート。
その中でもProTeam ドローン・ホッパー・アンドローニ・ジョカトリ(Drone Hopper-Androni Giocattoli)の2名、マッティア・バイス(Mattia Bais)、フィリッポ・タリアーニ(Filippo Tagliani)が飛び出して目立つ作戦。
この逃げをのんびりムードのプロトンは無理に追わず、終盤まで泳がせ続けた。結果、2人は残り15kmを切るあたりまで逃げ続けた。
このあと最後の登りを前にプロトンは少しずつナーバスになっていく。
そしてやはり落車が発生。3名が被害者。この中にはロット・スーダルのハーム・ファンフック(Harm Vanhoucke)が。3人ともさほど大きな怪我ではなさそうだったが、エオーロコメタの選手以外の2人はちょっと座りこんでいたので、少し心配だ。
そしてラスト5kmの登り。カヴェンディッシュはもうこの日は勝てる見込みゼロので、プロトン最後尾でヒラヒラしていた。
そんな中、まずは残り3kmをきったところでAG2Rのローレンス・ナーセン(Lawrence Naesen)がアタックをしかけるも、後方からBoraのレナード・ケムナ(Lennard Kämna)がかっ飛んできてナーセンを追い抜き独走開始。
だがそんなケムナもゴールまで距離が長すぎた。残り1kmでプロトンに吸収されてしまう。
すっかりアフリカの英雄となったビニアム・ギルマイ(Biniam Girmay Hail)のためにアンテルマルシェが先頭をひくが、きっちりとカレブ・ユアン(Caleb Ewan)やマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)もすぐ後方にぴったりマーク。
そしてまずビニアム・ギルマイ(Biniam Girmay Hail)が加速開始!そこにマチューとユアンも飛び乗り、勝負はその3人に絞られる!
(‘A`)「あ、これギルマイが勝つわ」
ここで目を疑う光景が!
!?!?
カレブ・ユアンが落車ああああ!
.@mathieuvdpoel vence a etapa um do @giroditalia e é o primeiro Camisa Rosa do #Giro105 pic.twitter.com/wMcvjrs0hi
— País do Ciclismo (@DoCiclismo) May 6, 2022
ユアンはギルマイの後方で踏んでいたとき、ギルマイの後輪にユアンの前輪が接触。それでバランスを崩して落車。
まさか、まさかの落車・・・まさに最後に力を爆発させようとしていたその瞬間に痛恨のミス。
What a finish 🤯
— Rouleur (@rouleur) May 6, 2022
Chapeau Mathieu van der Poel, the first wearer of the Maglia Rosa in this year’s Giro d’Italia
Image: Getty pic.twitter.com/3HsDQ9j7Cy
なんという結末か・・・心配なのはユアンの負傷の程度。起き上がってはいたので脳震盪などはなさそうだが・・・
昨年のツールでも早い段階で落車リタイアしてしまっていたので、このジロではそうなっては欲しくないのだが。
そしてマチューはさすがの一言。一方ギルマイも好調さと強さを見せつけ、その実力はやはり本物だ。
1 | マチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel) | Alpecin-Fenix |
2 | ビニアム・ギルマイ(Biniam Girmay Hail) | Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux |
3 | ぺリョ・ビルバオ(Pello Bilbao) | Bahrain – Victorious |
4 | マグナス・コルト・ニールセン(Magnus Cort Nielsen) | EF Education-EasyPost |
5 | ウィルコ・ケルデルマン(Wilco Kelderman) | BORA – hansgrohe |
6 | リチャル・カラパス(Richard Carapaz) | INEOS Grenadiers |
7 | バウケ・モレマ(Bauke Mollema) | Trek – Segafredo |
8 | ディエゴ・ウリシ(Diego Ulissi) | UAE Team Emirates |
9 | アンドレア・ヴァンドラーメ(Andrea Vendrame) | AG2R Citroën Team |
10 | マティアス・スケルモース(Mattias Skjelmose Jensen) | Trek – Segafredo |
マリア・ローザ(総合) | マチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel) |
マリア・チクラミーノ(ポイント賞) | マチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel) |
マリア・アッズーラ(山岳賞) | マチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel) |
マリア・ビアンカ(ヤングライダー賞) | ビニアム・ギルマイ(Biniam Girmay Hail) |