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ロードレースとロードバイク

ゴール前痛恨のミス!2022ジロ第4ステージの感想と結果とハイライト動画

火山で総合争いも爆発?2022ジロ・デ・イタリア第4ステージの感想と結果

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今日からジロ・デ・イタリアはイタリアへ戻る。ただ本島ではなく、まずはシチリア島でのレースだ。そんな今日はジロ名物?の火山、エトナ山の山頂フィニッシュというステージ。

2022ジロ第4ステージのコース

今日はシチリアの活火山のエトナ山の山頂ゴール。

最後のエトナ山の登りは次のようになっている。

まだ大会序盤で超難関ステージでもないので、総合勢が本気で殴りあう展開にはならないと思うが、調子が上がっていない総合エースらは間違いなくエトナ山で遅れるだろう。そのため調子が良い選手とそうでない選手で総合成績に大きな変動があるかもしれない。

感想とハイライト

東京五輪金メダリストが、金ピカバイクをやめて・・・

東京五輪ロードレース金メダリストのリチャル・カラパス(Richard Carapaz)は、これまでの金メダル記念の金ピカのドグマから、上のようなシンプルなものに変更。

金ピカの塗装がないため、このシンプルなほうが100gほど軽いから。今日は山岳ステージなのでバイクは軽いほうが有利だし、ちょっとでも疲れを軽くできる。でもディスクブレーキだけど・・・

スーパーマンがリタイア・・・

なんと今年からアスタナに復帰したスーパーマンことミゲル・アンヘル・ロペス(Miguel Ángel López)がスタート直後にリタイア。原因は左側の臀部?股関節?の怪我。ここ数日ずっとそれに悩まされていたようだが、詳細は不明。

アメリカンブランド対決!スペシャライズド vs トレック!

今日はレース開始直後に逃げはできなかったが、それでもしばらくして15名ほど(?)の逃げができあがり、プロトンから最大11分以上の差を稼ぐ。

2022ジロ・デ・イタリア第4ステージ

これまで逃げといえばチームドローン・ホッパー・アンドローニ・ジョカトリ(Drone Hopper-Androni Giocattoli)の選手が目立っていたが、今日は逃げにゼロ。痛恨の作戦ミス?

グランツール序盤の逃げとしては珍しく?今日はワールドツアーチームの選手が多い逃げ集団となった。

その15名ほどの逃げも少しずつ人数を減らしていき、エトナ山で先頭争いは次の7名になっていた。

当初はアルペシン・フェニックスのステファノ・オルダーニ(Stefano Oldani)が単独で先頭を独走していたが、途中で追走集団からトレック・セガフレードのフアン・ペドロ・ロペス(Juan Pedro López)が加速し、オルダーニを追い抜き単独先頭に立つ。

一方でプロトンでは、なんとトム・デュムラン(Tom Dumoulin)が遅れていき、そしてヴィンツェンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali)も遅れていく。

プロトンの先頭はイネオストレインが支配。ホナタン・カストロビエホ(Jonathan Castroviejo)が今回もきっちりと先頭を牽引する。

さて、先頭を走り続けるロペスを追走集団から追いこんだのが、ボーラ・ハンスグローエのレナード・ケムナ(Lennard Kämna)。登りでぐんぐんと差を詰めていく。

残り2.5kmほどとなったところでついにロペスにおいつき、2人はそのままゴール前1kmへ突入。

ジャージの色は緑と白、そしてバイクはスペシャライズドとトレックという2大アメリカンブランドの対決だ。

残り1kmから結末は次の動画でどうぞ。

最終コーナーでロペスになにが!?

最後のコーナーでロペスがつっこむ速度を間違ったのか、予想外の減速。ケムナとの差が開いてしまった。運悪く、そこからすぐにゴールライン。一瞬の減速で生じた差を埋めることができず、マッチスプリントに入ることでもできないままケムナにステージ優勝を献上してしまう結果になった。

ロペスは悔しそうにハンドルを叩いてゴール。悔やんでも悔みきれないミスか。焦ってしまったのか。

ただステージ優勝はできなかったが、マリアローザを獲得することに成功。24歳でマリアローザ着用という栄誉を手に入れた。チームメイトとその感動を抱き合って共有。美しい瞬間だ。

火山のように爆発するかもと期待していた42歳のアレハンドロ・バルベルデは活躍なし。ただしっかりと総合勢らのメイン集団でゴールし、調子の良さを感じさせてくれた。

関連記事:「本日アレハンドロ・バルベルデ爆発。2022ジロ・デ・イタリア第4ステージは活火山のエトナ山の山頂フィニッシュ」

なおトム・デュムラン(Tom Dumoulin)は総合3位から49位にまで後退。もうすでに総合首位から8分20秒遅れとなっているため、今大会の総合優勝の可能性はもうゼロだろう。

結果

ステージトップ10

1レナード・ケムナ(Lennard Kämna)BORA – hansgrohe4:32:11
2フアン・ペドロ・ロペス(Juan Pedro López)Trek – Segafredo,,
3レイン・タラマエ(Rein Taaramäe)Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux0:34
4シルヴァン・モニケ(Sylvain Moniquet)Lotto Soudal2:12
5マウリ・ファンセヴェナント(Mauri Vansevenant)Quick-Step Alpha Vinyl Team,,
6ハイス・リームライゼ(Gijs Leemreize)Jumbo-Visma2:31
7リチャル・カラパス(Richard Carapaz)INEOS Grenadiers2:37
8ロマン・バルデ(Romain Bardet)Team DSM,,
9ぺリョ・ビルバオ(Pello Bilbao)Bahrain – Victorious,,
10ジョアン・アルメイダ(João Almeida)UAE Team Emirates,,

総合トップ10

順位選手チームトップとのタイム差
1フアン・ペドロ・ロペス(Juan Pedro López)Trek – Segafredo
2レナード・ケムナ(Lennard Kämna)BORA – hansgrohe0:39
3レイン・タラマエ(Rein Taaramäe)Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux0:58
4サイモン・イエーツ(Simon Yates)Team BikeExchange – Jayco1:42
5マウリ・ファンセヴェナント(Mauri Vansevenant)Quick-Step Alpha Vinyl Team1:47
6ウィルコ・ケルデルマン(Wilco Kelderman)BORA – hansgrohe1:55
7ぺリョ・ビルバオ(Pello Bilbao)Bahrain – Victorious2:00
8ジョアン・アルメイダ(João Almeida)UAE Team Emirates,,
9リッチー・ポート(Richie Porte)INEOS Grenadiers2:04
10ロマン・バルデ(Romain Bardet)Team DSM2:06

各賞ジャージ

マリア・ローザ(総合)フアン・ペドロ・ロペス(Juan Pedro López)
マリア・チクラミーノ(ポイント賞)マチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)
マリア・アッズーラ(山岳賞)レナード・ケムナ(Lennard Kämna)
マリア・ビアンカ(ヤングライダー賞)フアン・ペドロ・ロペス(Juan Pedro López)

ハイライト動画

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