ピナレロが新TTバイク「Bolide F」を発表
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以前紹介したピナレロ(Pinarello)の新型TTバイクがついに正式に発表された。
(過去記事:ピナレロから新型TTバイク登場か。ツール・ド・スイスでINEOS Grenadiersが使った謎のTTバイク)
The fastest bike @Pinarello_com has ever made. Ready for #TDF2022 stage one.
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) June 29, 2022
Introducing… 🥁 The Bolide F pic.twitter.com/s07jhFAXpr
情報源:Pinarello announces Bolide F as its “fastest bike ever”
この新型TTバイクの正式名称は「Bolide F」。ピナレロ曰く「史上最速」。
これまでのTTバイクのBolide TTはリムブレーキ仕様だったが、今回ついにピナレロはディスクブレーキ搭載TTバイクを送り出す。ピナレロ曰く「ディスクブレーキの性能と28mmタイヤをつかえるようにしたかった」とのこと。
そしてBolide Fの開発目標として最も重要視されたのは2つの要素。それは、ハンドリング性能の向上と転がり抵抗の減少。
ただこの2つの目標を追求するとエアロ性能が既存のリムブレーキ搭載Bolide TTとくらべて1.4%ほど悪くなってしまった。
しかし、開発の過程でシートポスト、チェーンステー、シートチューブなど各所を設計し直して、トータルで見たときに生じる乱気流の増加量はBolide TTの+0.04%以内に収めることに成功したとのこと。ほぼ同じレベルと言えるだろう。
Bolide Fの重要な特徴の1つは様々な選手の体型やポジションに合わせて、ハンドル周りのセッティングの自由度があがったこと。ハンドルバーとそのエクステンションも新しく設計し直され、それらをつかったときの全体のエアロ性能も上がるのだが、選手がより楽に、そしてより空気抵抗が少ないエアロポジションを取りやすくなっている。
バイクよりも選手の肉体のほうが空気抵抗が圧倒的に大きいので、その選手がより効率的なエアロポジションを取れるようになればより高い効果が期待できる。
バイク全体としてはBolide TTと比べると、斜め方向からのエアロ性能は0.1%の増加だが、真正面からの風に対するエアロ性能は0.5%増加している。ピナレロ曰く「高速TTの場合は真正面からの空気抵抗を減らすほうが重要」。
重量は55cmサイズで2265g(フォークやシートポストなども含む。フレーム単独では1100g)。これまでのBolide TTがリムブレーキで2435gだったのに対して、ディスクブレーキなのに軽くなっている。
剛性についてはBBあたりが17%、ヘッドチューブが7%の剛性アップ。フォークは前後方向に12%、横方向に5%の剛性アップとなっている。
上述のように28mmタイヤ推奨。
価格は不明。
詳細は明日にでも日本のピナレロ公式サイトで発表されるだろう。