【追記あり】イーサン・ヘイターはシマノコンポのメカトラに泣く。2022世界選手権個人タイムトライアル
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昨日から始まった2022年度世界選手権ロードレース。初日は男子エリートと女子エリートの個人TT。その男子TTで、INEOS Grenadiersに所属するイギリス期待の若手、イーサン・ヘイター(Ethan Hayter)を不幸が襲った。
ピナレロの新しいTTバイクに搭載したシマノのコンポが上手く作動せず、チェーンが落ちてしまい、途中でバイク交換せざるを得なかったのだ。
情報源:Ethan Hayter blames Shimano shifters for costly Worlds time trial mishap
その場面の動画がこちら。
Disaster 😫 for @ethan_hayter
— UCI (@UCI_cycling) September 18, 2022
The Brit was fastest through the first split at that point ⏱ #Wollongong2022 pic.twitter.com/pO91Jmev8b
なるほどチェーンが落ちて、ダルンダルンになってしまっている。
イーサン・ヘイターはこの地点に入る手前の第1チェックポイントでは、その日優勝したトビアス・フォス(Tobias Foss)より速いタイムで走れていた。
本人曰く、「自分は優勝候補とおもわれていなかったのでプレッシャーは全くなかった」とのこと。またコロナ感染で途中で撤退せざるを得なかった今年のブエルタから、しっかり回復もできていたようだ。それもあってかなり良い状態でこの日を迎えられたようだった。
しかしそんなヘイターを、コンポのメカトラが襲った。残り18kmぐらいの地点だ。本人曰く、フロントをビッグギアに入れようとしたが上手く動かず、再びシフターを操作したらチェーンが落ちたとのこと。
追記:本人のレース直後のコメントはそのような内容だったが、このメカトラについてはシマノのシフターやフロントメカの問題というよりは、その日に使っていた特殊なフロントリング、AeroCoachのARC Dual TT カーボンチェーンリングがそもそも原因という可能性もある。そもそもシマノの部品ではないため、メカトラが起こる可能性は上がるはずだからだ。情報源メディアと別メディアのCyclingtipsがその可能性を示唆している。(参照:NO, ETHAN HAYTER’S DROPPED CHAIN WASN’T DUE TO ‘SHIMANO SHIFTERS’)
そして、交換後のバイクはスタート時に乗っていたバイクとは若干セッティングが異なっていたようで、違和感を抱えながら走っていたようだ。だがそれでもヘイターはタイムロスを最小限にすべく力走。結果、4位でフィニッシュ。表彰台まではあと一歩まで迫った。
なお3位のレムコ・エヴェネプール(Remco Evenepoel)との差は約30秒。王者に輝いたトビアス・フォスとの差は40秒。
このメカトラがなければ、少なくともレムコ・エヴェネプール(Remco Evenepoel)を逆転する可能性はあったようにも思われる。
本人は「メカトラがなかった場合、結果がどうだったかどうかはわからない」とコメントするものの、そうはいってもやはり考えてしまうものがあるだろう。
昨日の世界選手権でのマグナス・シェフィールド(Magnus Sheffield)の落車#ロードレース #ロードバイク #スポーツ #自転車 #ツール・ド・フランス #ジロ #ブエルタ #jspocycle #gcn #世界選手権 https://t.co/JJxQTQklf3
— ワイアードの豚@ロードバイク (@BikeNewsMag) September 18, 2022
何人かの有識者の方々が指摘なさってますが、セッティングの難しさが上昇しているため、専属のチームスタッフ(今回であればイネオス)でないために細かいセッティングができていないんじゃないか、という話が聞こえてきますね。
なるほど、特に電動だと難しそうブヒね。
しかも全員バラバラの機材・セッティングだとメカニックも100%の仕事をするのがかなり困難になりそうブヒね。