ウマ娘と50kmアタック!2023ストラーデ・ビアンケの感想、ハイライト動画、結果
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個人的にパ~ルーベとともにロードレースの中で最も好きなレースがストラーデ・ビアンケ。昨夜はその2023年大会が開催された。このストラーデ・ビアンケによって個人的にロードレースシーズンが本格的に始まったなという感じがする。
もともとストラーデ・ビアンケはそれほど歴史があるレースではなく、2007年に始まった比較的新しいレースだ。その当時は違う名前だった。
しかし白く美しい未舗装路と牧歌的な緑の自然との対比がとても美しく、そしてまだ当時は珍しかったグラベルがたくさん登場するレースとして一躍人気レースとなり、さらには全盛期のファビアン・カンチェラーラが暴力的な強さで爆走したこともあり、若い大会ではあるもののまるでクラシックモニュメントに並ぶような大注目の大会へと成長した。
なお雨になればシクロクロスレースのように泥まみれ、雨のパリ~ルーベのような超過酷な本物の地獄へと一変するのも人気の秘密だ。
昨年のストラーデ・ビアンケもいろいろあった。なお勝ったのはタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)。
今年のストラーデ・ビアンケには、ワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)もタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)も出場しないが、マチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)、トム・ピドコック(Tom Pidcock)、ジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe)、そしてドロッパーシートポスト使いマテイ・モホリッチ(Matej Mohoric )などなどを含めて錚々たる選手が出場する。
Yes! @matmohoric coming with the absolute HEAT tomorrow 🔥💨🚀#dropperpost #StradeBianche #LFG #StradeBianche23 pic.twitter.com/6K7EOXnOZr
— Atlanta Rouleur Collection (@AtlantaRouleur) March 3, 2023
はたしてそんな2023ストラーデ・ビアンケを制したのは?
目次
コース
🙌 It will take legs, skills and courage to make a difference. 184 km in the dust and only one winner in Piazza del Campo. March 4th marks the return of Strade Bianche @CA_Ita 2023 ⬇️#StradeBianche pic.twitter.com/2TuVmfQDdy
— Strade Bianche (@StradeBianche) February 10, 2023
#StradeBianche
— La Flamme Rouge (@laflammerouge16) March 4, 2023
🚩 Siena
🏁 Siena (Piazza del Campo)
🚴🏻♂️ 184.5 Km
Weather: ☀ 10°C, clear sky
Route: https://t.co/IEdPhaXoOU pic.twitter.com/wwIewXiTas
女子レースはウマ娘登場で最後は激アツ!
ストラーデ・ビアンケにウマ娘キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!#ロードレース #ロードバイク #スポーツ #自転車 #ツール・ド・フランス #ジロ #ブエルタ #jspocycle #gcn #世界選手権 #StradeBianche #StradeBianche23 #ウマ娘 https://t.co/jugiWuJwLS
— ワイアードの豚@ロードバイク (@BikeNewsMag) March 4, 2023
そして女子レース最後の激坂とゴールシーンは激アツの展開!この差!
♀️ Una sfida tra due compagne di squadra. Fino all’ultimo centimetro. Sul gradino più alto del podio c’è un solo posto.
— Strade Bianche (@StradeBianche) March 4, 2023
♀️ A challenge between two teammates. Down to the last centimetre. On the highest step of the podium there is only room for one.#StradeBianche @CA_Ita pic.twitter.com/qwhsfyWJ3N
男子レースの感想・展開
トム・ピドコックがグラベルの下りで危険なアタック!
🔥 @AlbertoBettiol!#StradeBianche @CA_Ita pic.twitter.com/RzYCYPNrom
— Strade Bianche (@StradeBianche) March 4, 2023
ゴールまで残り50kmとなったあたりの、グラベルセクター8のモンテ・サンテ・マリエでチームEFのアルベルト・ベッティオール(Alberto Bettiol)が登りで加速。それにクイックステップのアンドレア・バジオーリ(Andrea Bagioli)がついていく。
しかしその直後この二人をぶち抜いたのが東京五輪MTB金メダリストで前シクロクロス世界王者のトム・ピドコック(Tom Pidcock)!
セクター8 モンテ・サンテ・マリエで抜け出したベッティオル、バジオーリを下りで突き放すトーマス・ピドコック(IGD)
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) March 4, 2023
Cycle*2023 ストラーデ・ビアンケ
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中〜https://t.co/9USC6jCoWi#StradeBianche #jspocycle pic.twitter.com/mpTfAXvqWv
乾いたグラベルの砂利道の下りという危険な区間でも攻撃!!
そしてピドコックに離されたベッティオールは・・・
🐷「おおおおおおおおおおおい!?」
一体何がったあったんや・・・映像に写っていない間になぜかベッティオールが地面に倒れとるやん!
この道路の逆サイドにはイネオスのマグナス・シェフィールド(Magnus Sheffield)がチームカーを待っていたので、この両者の間で何かがあったのか?まだまだレースはこれからというところでベッティオール残念すぎる戦線離脱!
最後のグラベル区間!ピドコックがギリギリのタイム差!
上述のように集団から抜けだしたピドコックは先行する逃げメンバーに難なく追いつき、追い抜く。逃げていたメンバーの中でただ一人、ジャイコ・アルウラのアレッサンドロ・デ・マルキ(Alessandro De Marchi)だけがピドコックに一人追いすがるも、途中でやはり突き放されて終了。
そこからピドコックの独走がスタート。しかし、後方の追走集団が少しずつ差をつめていく。
その追走集団にはユンボが今日もまたティシュ・ベノート(Tiesj Benoot)とアッティラ・ヴァルテル(Attila Valter)といった2名を送り込んでいる他、バーレン・ヴィクトリアスのマテイ・モホリッチ(Matej Mohoric )、アンテルマルシェのルイ・コスタ(Rui Costa)、グルパマFDJのヴァランタン・マデュアス(Valentin Madouas)、そしてトレック・セガフレードのクイン・シモンズ(Quinn Simmons)。
そして最後のグラベル区間であるセクター11 レ・トルフェにピドコックがやってくる。
⚪️⚫️ Siena ↔️ 10 km ↔️ @tompidcock ↔️ 10″ ↔️ Inseguitori / Chasers#StradeBianche pic.twitter.com/DEQHg0iOEN
— Strade Bianche (@StradeBianche) March 4, 2023
観客がつめかけ大声援!ここはラルプ・デュエズか!?
このグラベルが終わってもまだ10km以上が残っていて、しかもゴール前ラスト1kmからはあの激坂が待ち受けている。選手の残った力次第では、その激坂では15秒差もあってないものになる可能性が高い。そう考えればギリギリのタイム差か?
そして追走もこのグラベル区間でふるい落としの動き。ユンボのヴァルテルが先頭で駆け上がる。
❤️ Simply fantastic cycling fans.#StradeBianche pic.twitter.com/8m7z9EnFL3
— Strade Bianche (@StradeBianche) March 4, 2023
ここでピドコックと優勝争いをする資格を得たのは、ルイ・コスタ、アッティラ・ヴァルテル、ティシュ・ベノート、マテイ・モホリッチ、そしてヴァランタン・マデュアス。トレックのクイン・シモンズはここで力尽きてしまった。
この後注目したいのは、ユンボ・ヴィズマの二人(ベノートとヴァルテル)の動きだ。なにせ2名を揃えているのはユンボだけ。数は力。そしてピドコックとの差も十分つめられるだけの残り距離がある。
彼ら追走が全員でグダグダになれば話は別だが、彼らが牽制に入ったとしてもユンボは一人を先行させて揺さぶりをかけ続ければなんとかなる可能性は高い。
また最後の激坂まで追走がしっかり協力しあえばピドコックとの差は一瞬でゼロにできる。実際にピドコックとのタイム差が7~9秒となるレベルまで迫ることもあった。もちろん最後の激坂に向けて、いきなりピドコックを吸収してはいけない。まずは泳がせておくことがセオリーだ。
だがなぜかユンボがそれ以上動かない。ユンボが動かないので他のメンバーも動かない。案の定、ピドコックとの差が開き始める。10秒以内まで迫ったのにいつのまにか20秒、30秒の差となる。
この追走のグダグダはピドコックにとっては幸運そのものと言える。
そしてピドコックが、ストラーデ・ビアンケの象徴であるあの激坂へ!
🇬🇧 La marcia trionfale di Tom. @tompidcock si prende Siena.
— Strade Bianche (@StradeBianche) March 4, 2023
🇬🇧 Pidcock’s triumphant ride. Siena is at his feet.#StradeBianche @CA_Ita pic.twitter.com/NLZRnqdYjc
東京オリンピックMTB金メダリストつえええええええええええええええ。
激坂でもピドコックは失速することなる力強いまま登りきってゴール。追走がたとえ背後に迫っても追いつけなかったかもしれない。さすが昨年のツールでラルプ・デュエズを制した男!
そして結局、ユンボ・ヴィズマは最後の何をしたかったのかがよくわからない。ひょっとしたら二人とも限界でどうしようもなかったのかもしれないが、先日のクールネ・ブリュッセル・クールネで見せたような巧者っぷりが今日は見られなかった。(過去記事:ベルギー石畳第2戦!2023クールネの感想・ハイライト動画・結果)
ハイライト動画
結果(トップ10)
1 | Tom Pidcock | INEOS Grenadiers | 1位との差 |
2 | Valentin Madouas | Groupama – FDJ | 0:20 |
3 | Tiesj Benoot | Jumbo-Visma | 0:22 |
4 | Rui Costa | Intermarché – Circus – Wanty | 0:23 |
5 | Attila Valter | Jumbo-Visma | ,, |
6 | Matej Mohoric | Bahrain – Victorious | 0:34 |
7 | Pello Bilbao | Bahrain – Victorious | 1:04 |
8 | Romain Grégoire | Groupama – FDJ | 1:18 |
9 | Davide Formolo | UAE Team Emirates | 1:23 |
10 | Andreas Kron | Lotto Dstny | 1:35 |
ポガチャルもそうでしたけど、ピドコックもグラベルで安定してトラクションをかけるのがうまいんでしょうね。そして、いつもながら下りが圧倒的に速い。
ストラーデ・ビアンケは勝つべくして勝った感じですね。
それに比べてQuick Stepはどうしてしまったのか…まったくいいところ無しというか…
トラクションはやはりシクロクロスやMTBの経験によるものかもしれないブヒね
ユンボ勢のグダグダはあったものの、たとえそれがなくても追いつかれてからも最後の激坂で勝てそうなほどの強さだったブヒね。
クイックステップはほんとどうして・・・