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ロードレースの2023パリ~ルーベ

2023パリ~ルーベは落車続発、サガン悲劇、ユンボ奇襲、アルペシン躍動!その感想・ハイライト動画・結果

2023パリ~ルーベは落車続出!そしてアルペシン vs ワウト!その感想・ハイライト動画・結果

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2023パリ~ルーベは昨年の史上最速だったパリ~ルーベよりもさらに高速だったかもしれない超高速展開となったうえに、落車が続発するなどトラブルだらけ。ピーター・サガンも悲運に見舞われた。さらにはユンボの奇襲攻撃が視聴者を驚かせた。

一方でアルペシン・ドゥクーニンク勢がレースを支配し、戦前の予想どおりの展開となったとも言えるが、予想外の内容だったも言える。そんな混沌のパリ~ルーベの感想、動画、結果をまとめて。

2023パリ~ルーベのコースと石畳区間の一覧

次の記事を見てほしい。

感想・展開

前半からトラブルだらけ!

昨年のパリ~ルーベは史上最速の大会となったが、今年もスタートしてから追い風基調ということもあり、2時間近く走ってもなかなか逃げができなかった。

ようやく逃げができたのは100kmほど走った頃。

ロードレースの2023パリ~ルーベ

この4人の逃げが許容され、プロトンはいったん落ち着く。

だがその後最初の石畳が登場し始めるとトラブルが続発する。

残り150km:ピーター・サガンが落車で起き上がれず!

ロードレースの2023パリ~ルーベ
ロードレースの2023パリ~ルーベ

まだまだこれからという段階なのに、なんと今年現役最後のパリ~ルーベとなるピーター・サガンが落車!なかなか起き上がることができず、結果ここでリタイアとなった。

先週のロンド・ファン・フランデレンと同じく、最後の大会なのにロンドに続いて2レース連続のリタイアとなってしまった。こんなのつらすぎる・・・

残り100km:ワウト・ファン・アールト&ユンボ勢がまさかの奇襲!

残り100kmとなり、凶悪な最初の5つ星石畳区間のアランベールが近づいてくる。アランベールはできるだけ大集団にならない状態で走り抜けたい。他人のトラブルに巻き込まれないようにしたいからだ。

そのため優勝候補を擁するチームがアランベール手前で先頭に出ようと位置争いなどをするのだが、今年は例年とはその動きがやや異なった。

例年プロトンが動き出す地点のそのさらに前の段階で、ユンボ・ヴィズマがしかけてきたからだ。

このユンボ・ヴィズマとワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)の動きに反応してついていけたのは、マチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)、シュテファン・キュング(Stefan Küng)、ベテランのジョン・デゲンコルプ(John Degenkolb)、そしてアンテルマルシェの19歳!マディス・ミケルス(Madis Mihkels)。

逆にフィリッポ・ガンナ(Filippo Ganna)やマッズ・ピーダースン(Mads Pedersen)らは後方のメイン集団に取り残されてしまう。

そしてついにアランベール突入!

残り95km:アランベール!ホイール崩壊!落車!!

🐷「今年のパリ~ルーベはヤバくないか?」

アルペシン勢 vs ワウト・ファン・アールトの構図

この日、完璧なチーム力を見せつけたのがマチュー・ファン・デル・プールを擁するアルペシン・ドゥクーニンクだ。エースのマチューの集団に、マチューを含めて3人を送り込みレースを支配する。

一方、そのマチューの集団にユンボ・ヴィズマはワウト・ファン・アールトのみ。

後方のプロトンからはワウトのチームメイトのネイサン・ファン・フーイドンク(Nathan Van Hooydonck)やクリストフ・ラポルト(Christophe Laporte)らが追いつこうとするが、なかなかそれができず、結局ワウトが一人でアルペシン勢を相手することとなる。この時点でワウトは絶対絶命。

なぜなら、チームカーが入ってこれない石畳区間でメカトラなどが発生すれば、チームメイトのバイクに乗り換えてひとまずダメージを最小限にするという作戦などが取れないからだ。パリ~ルーベの敵はトラブルでもある。

残り17km:最後の5つ星!カルフール・ドラルブルでトラブル続発!

最後の5つ星の石畳カルフール・ドラルブルに突入すると、ヤスパー・フィリプセンとマチュー・ファン・デル・プールのアルペシン・ドゥクーニンクのコンビが爆走スタート!

ここでマチューにトラブル!

工エエェェ(´д`)ェェエエ工

デゲンコルプとマチューが接触し、デゲンコルプが落車!それまで完璧に走り続けてきたベテランがこの事故で勝負の舞台から落ちてしまうことに・・・

最初マチューがデゲンコルプをブロックしたのかと思ったが、どうやらフィリップセンの進路変更、マチューのライン、そしてデゲンコルプのラインがちょうどタイミング悪く重なってしまったようだ。

その後マチューはこれに動揺せず加速。そしてそれについていくのはやはりワウト・ファン・アールト!このまま二人のランデブーとなるのか!?と思ったら、石畳の出口が近づくとワウトが遅れていく・・・

ワウトに一体何が?

ワウトここで致命的なパンクゥゥゥゥ!!!

そしてここからマチューの一人旅がスタート!

ワウトはなんとか追いつこうとするも、協力者はいない。さらにはマチューのチームメイトのヤスパー・フィリプセンがワウトをチェックする始末。こうなってはワウトがマチューを追いかけるのは相当困難。

ヴェロドームのゴールシーン

今年のパリ~ルーベは、とにかくアルペシン・ドゥクーニンクが強かったという感想。特に、

🐷「ヤスパー・フィリプセン、なんでそこにおんねん」

という感じ。これでもう来年からフィリプセンもパリ~ルーベのダブルエースとして活躍できることが判明したわけで、今年のルーベはフィリプセン自身の未来に大きく影響を及ぼすことになるのではないか。特に他チームへ移籍するときに、パリ~ルーベのエースとしての役割を期待され、そうした話が移籍交渉のネタになるのではないだろうか。

ロンドはたぶん無理だろうが、将来的にパリ~ルーベとミラノ~サンレモはとれるかもしれない。

一方、今日も停滞したのがかつてのクラシック常勝チームだったスーダル・クイックステップ(SoudalーQuickStep)。アランベールでのカスパー・アスグリーンの落車や選手のメカトラなどのトラブルがあったのは仕方ないが、全くいいところがないまま終わってしまった。

ただ、UCIのチームランキングでは3位(4/4時点)なのでちゃんと結果を出してるといえば出しているのだが、とにかく有名レースで勝てていないのでどうしても2023シーズンの春のクラシック戦線では影が薄い印象だ。まぁステージレースのレムコの活躍は別として。

そしてベテランの意地を見せたジョン・デゲンコルプ。レース前の予想以上の強さを見せてくれた。

ハイライト動画

結果(トップ10)

1Mathieu van der Poel Alpecin-Deceuninck1位との差
2Jasper Philipsen Alpecin-Deceuninck0:46
3Wout van Aert Jumbo-Visma,,
4Mads Pedersen Trek – Segafredo0:50
5Stefan Küng Groupama – FDJ,,
6Filippo Ganna INEOS Grenadiers,,
7John Degenkolb Team DSM2:35
8Max Walscheid Cofidis3:31
9Laurenz Rex Intermarché – Circus – Wanty3:35
10Christophe Laporte Jumbo-Visma4:11

2023パリ~ルーベ賞金額

賞金についてはこちらの記事を見てほしい。

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6 comentarii

  1. しばらくぶりのコメントになります(ちょっと仕事忙しかったもので^ ^;)
    個人的にはデゲンコルブの落車シーンが一番ショックでした。
    あのままベロドロームまで到達してトラック勝負してくれると期待してたのに。
    もちろん偶発的なものだったわけですが、それだけに怒りや悔しさのぶつけ先が無いというか…

    • デゲンコルプの落車はおそらく視聴者のみんなが画面の前で「ああああああ!」と叫んだはず。
      彼のゴール後の取り乱し方を考えると、本人も2度目の優勝への可能性を十分感じていたはず。
      今年も「タラレバ」が多いパリ~ルーベだったブヒね。

  2. もしワウトがパンクしなかったら、もしデゲンコルブが落車しなかったら、もしラポルトが最後まで先頭集団に残っていたら・・・
    そんなタラればがたくさんあったレースだったように思いました。

    あと、ワウトは欲しいタイトルをとれずにキャリアを終えそうな予感が。。。
    結局ロンドもルーベもアルカンシェルもとれなかった・・・となりそうです。
    もちろんそうなってほしくはないですけど。
    (ログリッチにとってのツールみたいな)

    • デゲンコルプはゴール後の狂乱(?)を見てるとほんと残念すぎたブヒね。

      ワウトはことごとく大きなクラシックで運から見放されている印象。まぁミラノ~サンレモは勝っているのだけど。
      アランベールの前の段階でユンボが仕掛けたときは「勝ったな」と思ったのだけど、そう簡単にはいかなかったブヒね。

      逆にアルペシン・ドゥクーニンクの運が良すぎたというか、なにもかも上手くいった感じブヒね。チームとしてコインの裏表のような明暗が対照的だったというか、そんな大会だったブヒね。

  3. 今頃某GMは「ヤスペル君、2025年からウルフパックの一員にならないかね?」とTELしているのでは……?

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