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アルケア・サムシック(Arkéa-Samsic)で走る33歳のフランス人スプリンター、ナセル・ブアニ(Nacer Bouhanni)が今年いっぱいでの引退を表明した。本人とチーム側のSNS投稿を見てほしい。
Merci pour tout Nacer, bonne retraite champion ! 🎩❤️@BouhanniNacer pic.twitter.com/mavhlLLnyA
— Team Arkéa Samsic (@Arkea_Samsic) October 2, 2023
ナセル・ブアニはこれまでの行動や性格から、このブログでボクサーまたは鉄拳とのニックネームを使ってきた。日本でも300万人のファンがいると思われる。そんな愛されキャラのブアニの引退は率直にいって残念だ。
ブアニの引退コメントによると、どうやら今回の引退を考えることになった直接の原因は、昨年のレース中に歩行者と衝突し頚椎を骨折したことだ。ダメージを負った部位が部位だけにリハビリはとても長いものとなった。しかし、どれだけ頑張ってもかつての自分のレベルには戻れないと悟ったとのこと。
ナセル・ブアニがプロになったのは2011年。当時のプロコンチネンタルチームのFDJと契約したことからスタート。そのときは今のチームメイトであるアルノー・デマール(Arnaud Démare)もおなじくFDJだった。
ブアニはその後2014年にジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャでステージ優勝をあげ、そして翌年の2015年にコフィディス(Cofidis)へ移籍。それから2020年から今のアルケア・サムシックで走っていた。またプロトンから個性的なおもしろい選手が去ることとなる。