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今年のツール・ド・フランスは全日程を通してワンデイクラシックがほぼ毎日あるようなめちゃくちゃな大会だった。
そんな今年のツールを象徴するステージの1つが第2ステージ。そしてそこで優勝したのはコフィディスの27歳のフランス人クライマー、ヴィクトル・ラフェ(Victor Lafay)だった。ラフェはそのステージ優勝で一気に知名度があがり、コフィディスのスター選手となった。
ラフェは2017年途中から当時プロコンチネンタルチームだったコフィディスで走ってきたわけでチームとの関係も良好だと思われていた。そして今年いっぱいで契約が切れるが、コフィディスとの契約延長の可能性は高いと思われた。
しかし、コフィディスはラフェとの契約を延長しないことを明らかにしていた。両者の間に何があったのか?
今回コフィディス側が明らかにしたのは、お金の問題だということだ。
チームとしてはラフェの残留を望み、契約延長のため交渉をしていた。しかしラフェ側が予想以上の高額な年俸を要求していたようだ。コフィディスとしては「それは無理だ」という判断となった。
海外メディアの報道では1年で150万ユーロ(約2億4300万円)という数字が出ていたようだが、コフィディス側は「うちからはそれを言っていない」と話し、実際のところの焦点となっていた年俸の額は不明だ。
ひょっとしたらラフェ側が強気の年俸を要求していた背景には、すでにその時点で他チームからコフィディス以上の年俸でのオファーがあったからかもしれない。だとすればラフェ側はもともと移籍するつもりで、コフィディスとの延長はなしという考えだったのかもしれない。ただしコフィディスがさらなる高額年俸を保証してくれれば残留を考えるという予定だったのかも。
お金の問題で折り合えなかったラフェとコフィディスだが、両者の間に禍根や恨み節などはないようだ。コフィディス側は「ラフェは新しい景色を望んだのだろうし、我々もそれは理解している」と話す。
さてそんなラフェの移籍先はまだ正式に発表はされていないものの、同じフランスのワールドチームのAG2R Citroënだとされている。またAG2Rにはエーススプリンターとしてサム・ベネット(Sam Bennett)が移籍してくることもほぼ確実視されている。グランツールの山岳ステージで勝利を狙えるラフェと、平坦ステージで勝利を狙えるサムベネという両輪が揃うこととなる。
それはそうと、欧米のインフレにより選手の年俸もこれまでの1.5倍以上になってそう?