マチュー・ファン・デル・プールがパリ五輪MTBを諦める可能性
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少し前に、来年度のマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)について、ツール・ド・フランス直後に始まるパリ五輪のためにツールを第1週目終了あたりでリタイアし、パリ五輪に向かうのではないかといったネタを紹介した。次の記事がそれだ。
実際に2021年の東京五輪のときは、輝かしいツール・ド・フランスデビューを飾るも第8ステージ後にツールを去って東京五輪の準備を進めた。
まだマチュー・ファン・デル・プールは来年のそのことについては決断を下していないが、マチューが今回ベルギーメディアのHet Nieuwsbladに対して語ったところによると、ツール・ド・フランスとパリ五輪のロードレースを優先し、パリ五輪MTBには出場しないという可能性も示されている。
情報源:Mathieu Van der Poel ‘not going to leave Tour de France early’ for Paris Olympics
マチュー・ファン・デル・プールと、来年のツール・ド・フランス、パリ五輪、ブエルタの組み合わせ
情報源記事によると、マチューはHet Nieuwsbladに対して次のように語ったとされている。
“Either I’ll ride the Tour and then I’ll only do the road race at the Games. Or I don’t ride the Tour and then I do the road race and mountain biking. What I am certainly not going to do is ride the Tour and then leave it earlier, like I did for Tokyo.”
訳「ツールとパリ五輪のロードレースを走る選択肢と、ツールなしでパリ五輪でロードレースとMTBの両方を走る選択肢がある。現時点ではツールを早期にリタイアすることは考えていない。東京五輪のときと同じようにはならない」
この話の通りならば、マチューはツールをある程度長く走り続けることを前提として、1つ目の選択肢である、「ツール+パリ五輪ロードレース」というのを選ぶということだろうか。つまりパリ五輪MTBについては諦めるということか。
また、これら以外の選択肢としてマチューは次の2つのパターンも示している。
- ツールなし+ブエルタ出場
- ツール+ブエルタ(パリ五輪なし?)
こうした全ての選択肢の中でどれを選ぶかは上述のようにまだ決めていない。ツール・ド・フランス主催者側としてはシクロでもロードでも世界王者であるマチューに最後まで走ってほしいだろうし、チーム側もヤスパー・フィリプセン(JasperPhilipsen)の勝利量産のためにマチューに走り続けてほしいと思っているかもしれない。マスメディアからの注目度も変わってくる。
ただファンとしてはオリンピックのMTBで金メダルをとってもらい、マチューのさらなる化け物っぷりを堪能したい気持ちもあるだろう。
その選択は全てマチューの権限・責任においてなされる。
来年はリエージュも目標
なお、来春のクラシックシーズンについては、ミラノ~サンレモ、ロンド・ファン・フランデレン、そしてパリ~ルーベと連戦。特にミラノ~サンレモとパリ~ルーベは連覇を狙うことになる。
そしてその後のアルデンヌ・クラシックでは、リエージュ~バストーニュ~リエージュをも目標に入れているようだ。小刻みな登りが延々と繰り返されるタイプのレースだが、コロナ禍で秋に開催された(結果ジロ・デ・イタリアと重なった)2020年のリエージュでは6位に入っているため、優勝の可能性は十分あるのではないか。
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