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フロリアン・セネシャル「クイックステップはもはや愛したチームではなくなった」

フロリアン・セネシャル「スーダル・クイックステップはもはや私が愛したチームではない」

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今年まで6年間クイックステップ(現SoudalーQuickStep)で走ってきたフランス人のフロリアン・セネシャル(Florian Sénéchal)。2022年のフランス王者でもある。

そんな彼も来年からはアルケア・サムシック(来年からはArkéa–B&B Hotelsに改名)へ移籍する。その契約は2年で2025年まで。この記事では、そのセネシャルによる「自分が愛したクイックステップはもう存在しない」という内容の言葉を紹介する。

情報源:Sénéchal: Soudal-Quickstep wasn’t the team I loved anymore

クラシックスペシャリストのフロリアン・セネシャルだが、やはりクラシックに力を入れて勝利を量産していたクイックステップに移籍したのが2018年。それまではコフィディスにいた。

そんな彼は、今のスーダル・クイックステップについてフランスメディアのルキップ紙に対して、

“Soudal-Quickstep wasn’t necessarily the team I loved any more, it was neglecting the Classics a bit,” 

訳「スーダル・クイックステップはもはや自分が愛したチームではなくなったと言える場面も増えた。クラシックレースにあまり力を入れなくなっていた」

これは言うまでもなく、ベルギーの若き至宝レムコ・エヴェネプール(Remco Evenepoel)の台頭と、レムコがチームの絶対的エースへと成長したことによってクラシック偏重だったチーム戦略が、グランツール制覇を目標とする戦略へと変化したことになる。これはクラシックスペシャリストやスプリンターの存在価値がチーム内で薄くなることを意味する。

そもそもレムコ自身も石畳系以外のクラシックなら独走で勝てるだけの実力があるし、その実績もある。

結果、今年の移籍市場ではスーダル・クイックステップから数多くの選手が他チームへ移籍することになった。たとえば、トラクターことティム・デクレルク(Tim Declercq)はリドル・トレックへ、ダヴィデ・バッレリーニ(Davide Ballerini)とミケル・モルコフ(Michael Mørkøv)はアスタナへ、ファビオ・ヤコブセン(Fabio Jakobsen)はチームDSMへといった具合だ。

乱暴にいえばそうしたクラシック軽視へと変わるチーム事情が、セネシャルにとってはかなりつらい状況だったようだ。「こんな状況はなにか違うのではないか?」との疑念が強くなったと述べる。

そんなセネシャルに、クラシック班のエースの一角としての働きを期待したのがアルケア・サムシックだったようだ。セネシャルにとってはまさに待ち望んだオファー。

彼はパリ~ルーベが自分に最も合っているレースだと考え、その勝利を強く願う。そしてそのためにもオンループなどでもトップ10フィニッシュを続けたいとも。

来年度についていえば、まだクイックステップにはイヴ・ランパールト(Yves Lampaert)、ジャンニ・モスコン(モスコン)、カスパー・アスグリーン(Kasper Asgreen)などのクラシックを得意とする選手が残っている。しかし、それらの選手の中には2024年で契約が切れる選手も複数いる。そうした選手が来年度の移籍市場でどう動くのか、逆にクイックステップはさらなるクライマーの補強を続けるのか、その興味はつきない。

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