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今シーズンのロードレースも前半戦が終わり中盤戦のグランツールシーズンにさしかかろうとしている。ロードレースは過酷すぎるスポーツであるがゆえに各チームが病気の選手だったり負傷で走れない選手を抱えている、
最も目立つのはやはりチーム・ヴィズマ・リースアバイクだろう。ワウト・ファン・アールトもヨナス・ヴィンゲゴーも骨折。先日ファン・アールトは今年のジロ出場を諦めると公表した。
そんなヴィズマと同様に、ジロ・デ・イタリアのためのチーム編成が当初の予定から狂ってしまったのが、Team DSM-Firmenich PostNLだ。
チームDSMの監督Matt WinstonがオランダメディアのWielerFlitsの取材に応じ、次のように述べた。
The selection is still open at the moment.
訳「現時点ではジロ・デ・イタリア出場選手はまだ決まっていない」
今年のジロ・デ・イタリアは5/4から始まるわけだが、3週間に渡るグランツールを走り切るにはそれ用のしっかりとした準備が必要。そのためにも出場予定選手を早めに決めたいところ。
しかしチームDSMは本来ジロに出場させる予定だったクライマー系の2選手、マックス・プール(Max Poole)とマチュー・ディナム(Matthew Dinham)が戦線離脱しているので、彼らの代わりが必要となっている。その両名の穴を埋める選手がまだ決められていないという状態だ。
チームが頭を悩ますのはジロ・デ・イタリアにおけるクライマーとスプリンターのバランスだ。チームの戦略としてはどちらのステージでも勝利を狙うことだが、上記のように山岳ステージなどで活躍できるプールとディナムが欠場するため、クライマーを減らしてスプリントトレインを充実させるかどうかが悩みとなっている。
ここでスプリンターとしては、スーダル・クイックステップから移籍したファビオ・ヤコブセン(Fabio Jakobsen)がエースとしてジロに出場することになっているが、ヤコブセンでの勝利量産に重きを置くのかどうかという意味でもある。
本来チームDSMは、クライマー:スプリンター系を4:4で考えていたようだが、今は3:5というバランスを検討しているもよう。今週末か来週にはチーム編成を終えて発表できるだろうとのこと。