レビュー
Rapha
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昨夜の2024ジロ・デ・イタリア第16ステージは雨の中の山岳ステージとなった。だが本来のコースは悪天候により前半部分がほぼカットされ、中盤からのスタートするという異例のレースとなった。
そんな変則的かつ雨というタフなコンディションの中でレース開始から積極的にプロトンを牽引したのがモビスターだった。
モビスターは終盤までプロトンの先頭で積極的な支配を見せていたが、結果的にはポガチャルの独走とステージ優勝を間接的に演出したともいえ、さらにエースのエイネル・ルビオもそんなポガチャルからまたタイムを失うこととなった。
結果だけ見れば実に中途半端なよくわからないモビスターの頑張りだったわけだが、一体モビスターは何をしたかったのか?
レース後にペラヨ・サンチェスとエイネル・ルビオがインタビューに応えて語ったところによると、まずチームとしてエースのエイネル・ルビオがかなり調子良いと理解していて、そのためチーム一丸となってルビオのために何かチャレンジしてみようとなったらしい。
詳しくい作戦の中身は語られなかったが、おそらくルビオのためにプロトンを高速化し、総合上位のライバルたちの脚をけずり、ふるい落とす作戦だったのだろう。一方で逃げを追うべく途中で一人飛び出したペラヨ・サンチェスはステージ優勝を狙うつもりだった。つまりチームとしてはステージ優勝と総合ライバル陣からタイム差を奪うことの2つが目的だったようだ。
サンチェスのほうは途中でガス欠となり、先行する逃げにも追いつけず、結局終盤でモビスターのトレインに戻ることとなった。そしてルビオのほうもバルデからはタイムを奪うことに成功したが、アントニオ・チベリ、ダニエル・マルティネスなどからはタイムを奪えず逆にタイム差を広げられた。
ルビオはゲラント・トーマスとベン・オコナーからは3秒ほど奪ったとはいえ、モビスターの奮闘に値するだけの結果となったかというと実に微妙な内容となってしまった。