マチュー・ファン・デル・プールの銅メダル剥奪か？世界選の危険行為でラトビアが抗議

先日の2024世界選手権ロードレースで死闘のすえに銅メダルを獲得したマチュー・ファン・デル・プール。しかし、ラトビア陣営からマチューのレース中の危険行為についてUCIへ抗議があり、その結果次第ではなんらかのペナルティが、最悪の場合は失格処分が下されるかもしれない。

情報源：Should Van der Poel Have Been Disqualified from Worlds? Latvia Files Protest

問題となっているマチュー・ファン・デル・プールの動き

先日🐷が引用ツイートしたこちらの動画が、まさに今回問題となっているマチューの走行シーンだ。

これはゴールまで残り55kmあたりのものだ。

ラトビア代表側はこのマチューの動きについてUCI規則 2.12.007を引用して、なんらかの処分を求める公開書簡をチューリッヒにあるUCIコミッセール委員会のトップであるThierry Diederenに対して送付。

その公開書簡の中でラトビア側は、「単に歩道を走ったことだけが問題ではない。その場合は200スイスフランから1000スイスフランの罰金が一般的だが、今回の真の問題は、マチューが歩道の観客とぶつかるかもしれないという点で観客を危険にさらしたことだ。観客に対する危険走行は今年ずっと一貫して失格処分が下されている」と主張する。

もともとラトビアはレース後にUCIのコミッセール側に抗議をしていたが、コミッセールの一人は「ペナルティを課すほどの危険性はないので問題なし」という意見だったようだ。実際、マチューには何も処分は課されていない。

今回の件でラトビアは、

“It seems that some are more equal than others, especially when it comes to unpopular decisions to be made.”

訳「どうも一部の選手は他の選手よりも優遇されているように思われる。特に望まれていない処分が問題になる場合はそのようだ」

と主張する。