損失が2倍でRaphaが危機？7年連続赤字

Raphaが2024年1月28日までの1年間の決算を発表。内容は酷いもので7年連続の赤字だった。

情報源：Rapha losses almost double to £22.7m as UK turnover drops 20% amid “challenged” cycling sector, brand’s seventh consecutive year in the red

具体的な数字を言えば、

• 売上高は1100万ポンド（約216億6,049万円）で、前年同期より7％ダウン
• 税処理前の損失が約2倍に拡大し、1200万ポンド（約約23億6,288万）から2270万ポンド（約約44億6,979万）へ
• 7年連続の赤字。しかも同期間で2番目に悪い
• 売上は英国市場で18％ダウン、ヨーロッパでの売上は前年同期とほぼ同じ最大の市場である北米市場での売上は2％のダウンにとどまる、それら以外の市場では20％のダウン
• Raphaクラブ会員は20％減の1万8000人、オンライン注文した新規顧客は11万8000人で、前年同期の14万8000人から3万人の減少

となっている。

この結果についてRapha側は、やはりコロナ禍・コロナ後の経営・営業の混乱がまだ尾を引いていること、世界的な需要の減退があることを挙げる。

数字だけを見れば上述のように損失額が倍になっているわけだが、これについてはRapha側は例外的なコストが発生したからだと話す。具体的には在庫整理や流通の効率化のための様々な整理統合や清算に関係するコストを計上したことだ。そのため今回の決算では損失が増えたとのこと。

ただ一方で独立監査法人の報告では、少なくとも今後1年間の経営については重大な困難を引き起こすような要因は何も見当たらないとのこと。

またRapha側は特別項目控除前のEBITDA（利子、税金、減価償却前利益）が黒字に転じたとも語り、今後の回復につながりそうな可能性を示す。