レッドブルで最も注目すべき選手とは?
Share your love
プリモシュ・ログリッチを擁するRed Bull-BORA-hansgroheは昨年の移籍市場で以下の9名の選手を獲得した。
選手名 | 2024年所属チーム |
---|---|
ジャンニ・モスコン(Gianni Moscon) | Soudal Quick-Step |
ヤン・トラトニク(Jan Tratnik) | Team Visma | Lease a Bike |
マキシム・ファン・ヒルス(Maxim Van Gils) | Lotto Dstny |
ローレンス・ピシー(Laurence Pithie) | Groupama – FDJ |
オイエル・ラスカノ(Oier Lazkano) | Movistar Team |
フィン・フィッシャーブラック(Finn Fisher-Black) | UAE Team Emirates |
ジュリオ・ペリツァーリ(Giulio Pellizzari) | VF Group – Bardiani CSF – Faizanè |
ミック・ファン・ダイク(Mick van Dijke) | Team Visma | Lease a Bike |
ティム・ファン・ダイケ(Tim van Dijke) | Team Visma | Lease a Bike |
だがRed Bull側は、「これらの移籍の中で、その重要性が見過ごされがちな移籍がある」と話す。
みんな誰の移籍のことかわかるだろうか?
答えから先に述べると、それはヤン・トラトニクだ。かつてログリッチも所属していたライバルチームVisma | Lease a Bikeからの移籍で、ログリッチと同じスロベニア人、そしてログリッチの女房役でもあった34歳。昨年のオンループ・ヘット・ニュースブラッド優勝者でもあり、2020年ジロ・デ・イタリアではステージ優勝している。
2011年に当時のQuickStep Cycling Teamでプロデビュー。その後はコンチネンタルチームやプロコンチネンタルチームに入るも、再びTeam Bahrain Meridaでワールドチーム入りし、続いてJumbo-Vismaへ、そしてRed Bull-BORA-hansgroheという遍歴だ。
このヤン・トラトニクについてRed Bullの監督Rolf Aldagは、
He plays a huge role on the road,”
訳「トラトニクはレース中にものすごい重要な働きをしてくれる」
このように話し、グランツールでもクラシックでも戦力向上の鍵となると考えている。
そんな彼のレース中の働きの1つとして、彼がレース中に監督と選手との情報の中継役のような働きをすることを挙げる。プロトンやチームメイトの様子などを監督に積極的に伝え、選手と監督との間での情報の齟齬を防ぐ仕事をするのだ。いわば「報連相」をしっかりとしてくれるのでありがたい存在というわけだ。
加えてログリッチとの関係においては、ログリッチのほうが数センチ身長が高いがバイクのサイズ的には両者にさほど差はないため仮にログリッチのバイクにトラブルが発生してもトラトニクのバイクに乗り換えてレース続行ができる点も大きい。