レビュー
Rapha



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チーム・ヴィズマ・リースアバイク最大の弱点について監督が語る
先週土曜日のオンループ・ヘット・ニュースブラッド、そして翌日曜日のクールネ~ブリュッセル~クールネで春のクラシックキャンペーンが始まったわけだが、その2つのレースでチーム・ヴィズマ・リースアバイクはワウト・ファン・アールトがロードレースに復帰したにもかかわらず勝利を手中に収めることができなかった。
同チームの監督Grischa Niermannは、勝てなかった原因こそがチームの最大の弱点だと語る。その弱点とは一体何か?
クールネではオラフ・コーイが2位で決して悪くない結果だったももの、オンループは「最悪ではない」という程度の結果しか出せなかったチーム・ヴィズマ・リースアバイク。
同監督は「以前はもうちょっと上手くレースを走れていた」と話し、ヴィズマのレース支配力が落ちていたことを認める。そしてその原因として挙げるのが、レース中に安全かつ有利なポジションを奪うことができるポジショニングの能力がチームとして落ちたことだ。
この点、監督はポジショニングが達人といえたネイサン・ファン・フーイドンクが2023年秋に引退してしまったことが響いていると語る。またチームの誰もが認めるほどフーイドンクは決定的な場面でのポジショニングに卓越した能力を持っていたとのことだ。そんな彼の代わりになる選手が今のヴィズマにはいない。
そのネイサン・ファン・フーイドンクといえば、2023年に車を運転中に突然の心臓の発作に見舞われて意識を失い交通事故を起こし病院に搬送され、それがきっかけで不整脈の恐れが発覚。そして引退となった経緯があった。当時の過去記事が下の2つだ。
今回この監督が明かしたチーム最大の弱点は今後なんらかの修正が必要なはずだが、カオスな動きをするプロトンの中で理論通りになることは少なく、一秒ごとに変化するプロトンのうねりに臨機応変に対応できる個々人の能力が重要となる。
はたしてヴィズマはこれからのモニュメント戦線でこの弱点を克服し優勝をもぎとることができるだろうか。