負傷のポガチャルはミラノ〜サンレモやパリ〜ルーベに出場するのか？

今年のストラーデ・ビアンケで昨年とは異なる意味で歴史に残るような奇跡的な勝利をおさめ、メイク・ドラマ（長嶋茂雄）を実現したタデイ・ポガチャル。

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そんな彼が落車しても優勝できたのはまさに紙一重の幸運で重傷を免れたからだ。普通に鎖骨の骨折なども十分あり得るような落車だった。UAE側からは骨折などの深刻な怪我はなかったこと、そしてレース後の予後もポジティブなものだと明らかにされたが、それでも無数の擦過傷を負ったことには変わりなく、その痛みで普段の生活でも多少なりとも支障がでているのではと思われる。

なおポガチャルの約4500万円のリシャール・ミルの時計についてはその怪我の状態は不明。

そして問題となるのがその落車と怪我によって今後の春のクラシックキャンペーンに影響でるのかどうかだ。

情報源：Strade Bianche Crash Left Pogačar with ‘Dozens and Dozens’ of Thorns, Focus Turns to Milan-San Remo

負傷のポガチャルはこれから始まるモニュメントをどうするのか？

ミラノ〜サンレモ出場はどうなる？

この点、モニュメント第1戦のミラノ〜サンレモについては現時点で出場しないことになったという発表はなく、出場の予定はそのままだ。

またすでに月曜日からトレーニングをモナコで再開しているようだ。ロードレースのプロはほんとすごい。そしてミラノ〜サンレモに向けた特別な高地トレーニングや準備も行わないもよう。

ミラノ〜サンレモで勝てるかどうかはわからない（可能性は全モニュメントの中で一番低いと思う）が、たとえ勝てなくとも好調であることが明白になれば、モニュメント第2戦のクラシックの王様ロンド・ファン・フランデレンにも出場するだろうと思われる。

パリ〜ルーベ出場は？

問題はかねてから世界中の関心を集めるパリ〜ルーベに出場するかどうかだ。

言うまでもなく全てのロードレースの中で最も危険なレースであり、ストラーデ・ビアンケで落車したことで関係者全員の心胆寒からしめたことを考えれば、もうチーム側としては「これ以上怪我をしないでほしい」と切実に思うのも無理はないことだろうし、仮にポガチャルが出場の意思満々だとしても全力で再考を促すべく説得するのではないだろうか。

またミラノ〜サンレモでの肉体のコンディション次第では当然にパリ〜ルーベ出場はなしという判断になるだろう。