イスラエルがTTT中の抗議デモによる妨害について声明発表。2025ブエルタ第5ステージのチームタイムトライアル中にデモが乱入

イスラエルとパレスチナ問題で国際社会からの非難を受けているイスラエル。そして同国の国籍をもつProTeamのIsrael-PremierTechに対しても、そのとばっちりのような形で親パレスチナ団体による抗議がなされてきた。

そしてあろうことか、昨夜の2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第5ステージのチームタイムトライアル中にもそうしたデモによってIsrael-PremierTechはレースを妨害されることとなった。その動画が下の映像だ。

幸いにも大事故にはつながらなかったが、チームとしては大ブレーキからの再びのゼロ発進となった。これでタイムを失った結果、Israel-PremierTechは1位のUAEから39秒遅れの14位。この妨害活動がなければ少なくとも10位圏内が見えていたかもしれない。

この件についてIsrael-PremierTechと大会側が声明を発表している。

情報源：🎥 Israel-Premier Tech responds with shock after protest during Vuelta team time trial

Israel-PremierTech側はこの投稿では次のように主張している。

Israel – Premier Tech respects everyone’s right to freedom of speech, which includes the right to protest peacefully, but we absolutely condemn the dangerous acts of the protesters on stage 5 of the Vuelta a España which not only compromised the safety of our riders, race personnel, but the protesters themselves. The team continues to work with race organizers and relevant authorities to ensure our safety at the Vuelta a España and all races, and ensure any protests do not impact our safety, nor our right to race.

訳「Israel-PremierTechは全ての人の表現の自由を尊重し、平和的なデモも尊重する。しかし絶対に許容できないのは今回のような危ない抗議で、危険が及ぶのは選手やレーススタッフだけでなく、デモをしている本人もだ。チームとしては今後も主催者側や関係当局とともに安全に全てのレースを走れるよう取り組み、抗議によってチームの安全性もレースを走る権利が影響されないようにしたい。」

またブエルタの大会主催者側も今回の件を受けて、「映像にしっかりと妨害デモ者の姿が映っているので、当局に告発する予定だ」、「デモの権利は尊重するが、このようなやり方はもはや正当な抗議活動ではない」とメディアに語る。