レムコ・イヴェネプールの過去と挫折
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未来のロードレース界を担うベルギーの新星、レムコ・イヴェネプール(Remco Evenepoel)。Deceuninck-QuickStepの至宝でもある。
20歳で、172cm、61kg。日本人基準ではほぼ標準体型。欧米基準ではけっこうな小柄。
そんなレムコは、自転車競技を始める前はサッカーをやっていた。しかもその実力はハイレベルであり、その才能に周囲は未来を嘱望していた。
レムコは幼少時から11年間、ベルギーのユースシステムの下でサッカーに取り組んでいた。PSV EindhovenとAnderlechtの2つのチームに所属していたが、その才能はなんとベルギー代表ユースチームのメンバーに選出されたほど。
しかし、そんな天才も最後の数年は苦しんでいたもよう。レムコは次のように振り返る。
“I spent 11 years here. To be honest, the last few years were the toughest. They broke me a bit mentally,”
Cycling Weekly, “Remco Evenepoel on life before cycling: ‘Football broke me a bit mentally’”
訳「11年間サッカーやってたけど、正直にいうと最後の数年間は最もつらい時期やった。ちょっと精神的にまいってたんよ」
このつらい時期の詳細は不明だが、サッカーをやめた原因は怪我によるもの。おそらくそれが絶望につながり、若い精神を蝕んだのやろう。
そして2017年のはじめ、レムコは自転車競技へ突然転身。そのたった18ヶ月後、レムコはジュニアの世界選手権ロードレースとタイムトライアルの両方で世界王者に輝く。
レムコは、その暗闇の中にいた頃と現在との関係性を次のように述べる。
“But when I look back on it now, it has made me stronger as a person and in life. Thanks for trying to break me. Frankly, I am more proud to wear this jersey [Deceuninck – Quick-Step], And now I have more fun.”
Cycling Weekly, “Remco Evenepoel on life before cycling: ‘Football broke me a bit mentally’”
訳「でも今から振り返ってみると、その苦しかった過去が自分を人として、そして生き方の面でも強くしてくれたように思う。そう思うと、ワシを挫折させようとしてくれた過去に感謝やね。ぶっちゃけほんま誇らしいわけよ、こうやってDeceuninck-QuickStepのジャージを着ることができてるからね。今ほんとうに人生が楽しいんや」
いやー、すごいねこの考え方。
何かに一流だった人間は、他の分野でも一流になれる可能性が高いってのは、やはりこういう強い精神力というか、心の中の「芯」がしっかりしてるからやろね。
ワシみたいな全て三流の意志薄弱なブタではあきませんわ。
努力をしないことと他人のせいにするのだけは超一流やけどな!HAHAHA!
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