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ロードバイクとロードレース

えっ、マチューが山岳ステージを!?2022ジロ第15ステージの感想・結果・ハイライト動画

マチュー・ファン・デル・プールが山岳ステージで逃げた!2022ジロ・デ・イタリア第15ステージの感想・結果とハイライト動画

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昨日の第14ステージはヴィンツェンツォ・ニバリやドメニコ・ポッツォヴィーヴォなどのベテラン勢の奮闘もあり、また予想通りに総合エースらの争いが発生。新しくマリアローザを獲得したのはリチャル・カラパス(Richard Carapaz)。

関連過去記事:胸熱!2022ジロ第14ステージの感想・結果・ハイライト

トレックの若者フアン・ペドロ・ロペス(Juan Pedro López)は最後まで死力を尽くしたが残念ながらピンクとはお別れとなった。しかし、最後まで頑張る姿には多くのファンが胸を熱くしたことだろう。

今日の第15ステージは、カラパスがマリアローザを着用して臨む最初の1日。そして1級山岳も登場する山岳ステージ。

はたしてカラパスとイネオスはどんな走りをするのだろうか。そして翌日はジロ最後の休息日なので、逃げを狙う選手の動きも注目。

2022ジロ第15ステージのコース

後半から1級山岳が2つ連続で登場。最初の1級は登坂距離12.3km、平均斜度6.9%、最大斜度15%、次の1級は登坂距離13.8km、平均斜度7.1%、最大斜度14%。

そして最後は2級山岳。序盤はきついところがあるようだが、後半は斜度がゆるむ。しかし全長が22km以上と長いのが特徴。

総合争いはどこで勃発するだろう。やはり最後の2級だろうか?序盤の斜度がきついところで加速をスタートさせ、ふるいにかけていく感じ?

今日の料理

感想とハイライト

マチュー・ファン・デル・プール「山岳ステージで優勝を?できらぁ!」

2022ジロ・デ・イタリア第15ステージ

まず今日の逃げはこの5人。

ただこのあと後方から、マチュー・ファン・デル・プールも含めて多くの選手が合流。合計27人の大規模な逃げ集団が形成される。

マチューやる気マンマンだ。まさかの山岳ステージ逃げ切りを狙うのか?

それとも疲れないと夜ぐっすりと眠れないタイプ?

実際マチューはこの後先頭集団からアタックを繰り出して加速する。

このマチューの動きについていったのが、山岳賞を狙うユンボのクーン・ボウマン(Koen Bouwman)とDSMのマーティン・トゥスフェルト(Martijn Tusveld)。

ただ山岳ポイントを獲得したあとボウマンは途中で遅れ、やがてマチューとトゥスフェルトの2人旅がしばらく続く。

しかしマチューの奮闘も残り46kmで幕を閉じる。

2022ジロ・デ・イタリア第15ステージ

後方から元ジロの山岳王ジュリオ・チッコーネ(Giulio Ciccone)らが迫り、マチューを追い抜く。そのままチッコーネたちはステージ優勝争いへ突入。

一方メイン集団はピンクなカラパスを擁するイネオスが支配。危険な動きを監視。

残り27kmあたりで先頭集団は、

  • ジュリオ・チッコーネ(Giulio Ciccone)
  • サンティアゴ・ブイトラゴ(Santiago Buitrago)
  • ヒュー・カーシー(Hugh Carthy)
  • ルイ・コスタ(Rui Costa)
  • アントニオ・ペドレロ(Antonio Pedrero)
  • マーティン・トゥスフェルト(Martijn Tusveld)

の6人。

そしてやはりこの日の決定的な場面は、2級山岳の前半、斜度がきついところで生まれた。

残り18kmもある地点でチッコーネ鋭く加速。それまで唯一彼に食らいついたヒュー・カーシー(Hugh Carthy)を置き去りにする。

残り14kmとなったところでは、

チッコーネと追走(ヒュー・カーシーとブイトラゴ)とは1分以上の差、そしてメイン集団から飛び出していたギョウム・マルタン(Guillaume Martin)との差は5分、さらにプロトンとの差は6分40秒の差。

ただチッコーネが失速すれば1分の差はなくなるだろう。その場合はヒュー・カーシーとブイトラゴにチャンスが生まれる。

だがしかし、今日のチッコーネは強かった。

ずっとタレることなくむしろ追走との差を広げる勢いで登り続け、嬉しい3年ぶりの母国の大舞台でのステージ優勝となった。

プロコンだったバルディアーニ時代にその登りの才能を開花させ、当時イタリアの次世代を担う天才クライマーとして期待され、そしてワールドツアーチームのトレック・セガフレードへ移籍。

だがやはりなかなか大きなレースで思ったようには勝てないことも多かったが、今回の勝利でまた今の自分に自信が持てたと思う。そして心理面でもかなりポジティブになれただろう。

この勝利をきっかけにしてこれからもガンガン山を攻めて欲しい。

なお結局この日は総合争いは特に起きなかった。昨日の今日でみんなお疲れだったのか、イネオスの監視がしっかりしていたのか。

結果

ステージトップ10

1ジュリオ・チッコーネ(Giulio Ciccone)Trek – Segafredo1位との差
2サンティアゴ・ブイトラゴ(Santiago Buitrago)Bahrain – Victorious1:31
3アントニオ・ペドレロ(Antonio Pedrero)Movistar Team2:19
4ヒュー・カーシー(Hugh Carthy)EF Education-EasyPost3:09
5マーティン・トゥスフェルト(Martijn Tusveld)Team DSM4:36
6ルカ・コヴィリ(Luca Covili)Bardiani-CSF-Faizanè5:08
7ナトナエル・テスファツィオン(Natnael Tesfatsion)Drone Hopper – Androni Giocattoli5:27
8バウケ・モレマ(Bauke Mollema)Trek – Segafredo,,
9ハイス・リームライゼ(Gijs Leemreize)Jumbo-Visma,,
10ギョウム・マルタン(Guillaume Martin)Cofidis6:06

総合トップ10

1リチャル・カラパス(Richard Carapaz)INEOS Grenadiers1位との差
2ジャイ・ヒンドレー(Jai Hindley)BORA – hansgrohe0:07
3ジョアン・アルメイダ(João Almeida)UAE Team Emirates0:30
4ミケル・ランダ(Mikel Landa)Bahrain – Victorious0:59
5ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(Domenico Pozzovivo)Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux1:01
6ぺリョ・ビルバオ(Pello Bilbao)Bahrain – Victorious1:52
7エマヌエル・ブッフマン(Emanuel Buchmann)BORA – hansgrohe1:58
8ヴィンツェンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali)Astana Qazaqstan Team2:58
9フアン・ペドロ・ロペス(Juan Pedro López)Trek – Segafredo4:04
10ギョウム・マルタン(Guillaume Martin)Cofidis8:02

各賞ジャージ

マリア・ローザ(総合)リチャル・カラパス(Richard Carapaz)
マリア・チクラミーノ(ポイント賞)アルノー・デマール(Arnaud Démare)
マリア・アッズーラ(山岳賞)クーン・ボウマン(Koen Bouwman)
マリア・ビアンカ(ヤングライダー賞)ジョアン・アルメイダ(João Almeida)

ハイライト動画

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