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2022ジロ・デ・イタリア第20ステージ

とんでもないことになった!2022ジロ第20ステージの感想・結果とハイライト動画

ついに天王山!2022ジロ・デ・イタリア第20ステージ

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2022ジロ・デ・イタリアも残すところあと2日。今日の第20ステージが最後の山岳ステージで文字通り天王山。そして明日の最終日第21ステージは個人タイムトライアル(ITT)。

総合上位陣は明日のITTを見据えたうえで、ライバルたちに対して何秒までなら遅れてもいいのか、逆に何秒稼がないといけないのかを計算しながらの山岳決戦となる。

結果、今夜はとんでもない結果になった。

2022ジロ第20ステージのコース

1つ前の記事「今夜天王山!2022ジロ第20ステージのコースについて」で第20ステージの特徴は紹介しておいたので、また読んでおいてほしい。

今日の料理

感想とハイライト

またマチュー。

今日は15名ほどの逃げができた。その中にはこれまでも山岳ステージで逃げに乗っているマチュー・ファン・デル・プールも。平坦を爆走する姿よりも、山岳ステージで逃げる姿のほうをすっかり見慣れてしまった。

もしかしてツール・ド・フランスでも山岳ステージで逃げるつもりか?

人数的にもメイン集団とのタイム差的にも、この集団からステージ優勝者が出るはずだ。

残り60kmを切ると、今大会の最高標高地点(チーまこッピ)のポルドイ峠が目前となるが、チームUAEのアレッサンドロ・コーヴィ(Alessandro Covi)が単独でアタック。イタリア人だけにジロの象徴の峠の先頭通過、そしてステージ優勝を狙いにきたか。

そして実際にコーヴィは順調に後続との差を広げ、結局ポルドイ峠のKOMを先頭通過。ステージ優勝に向けて爆進し続け、失速することなく最後の1級山岳へ。

そこでは追走のドメン・ノヴァク(Domen Novak)に迫られながらも、結局一度も追いつかれることなく逃げ切ることに成功。イタリア人選手としてジロ最後の山岳ステージを制した。

一方、その後方のマリアローザグループの戦いだが・・・

陥落!

マリアローザグループでは、イネオス vs バーレーン vs ボーラの総力戦。

だが残り2.6kmになるとどのチームもエースだけになってしまう。

2022ジロ・デ・イタリア第20ステージ

ジャイ・ヒンドレーがアタック!これにカラパスがついていくが、ランダとヒュー・カーシーは彼らを見送る。ついていけないのか、あえてついていかないのか?

2022ジロ・デ・イタリア第20ステージ

二人の一騎打ちが始まったかと思ったら、前半から逃げに乗っていたボーラのレナード・ケムナ(Lennard Kämna)が前から下がってきて、ヒンドレーのアシストに!

イネオスは、やはり昨日のリッチー・ポート(Richie Porte)のリタイアによって、アシストが1枚足りなかったか?単純に数だけ比較すれば2対1!

そして残り1.7kmでついに決定的な場面が訪れる。

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満を持してヒンドレーがマリアローザ奪取へ羽ばたく!ここでカラパスがついていけない!カラパス、今大会初めて崩れた!ついに陥落!

ヒンドレーは力強くペダルを踏み続けてゴールへ。カラパスとの差を1秒でも稼ぎたい。

一方でカラパスは、後方に追いやったはずのミケル・ランダとヒュー・カーシーにも抜かされてしまう。本当にそんなに苦しんでいる姿を見るのは今大会初だ。まさか最後の最後でこんなことになろうとは・・・

ヒンドレーに対してカラパスは1分28秒遅れ。これまで一部の予想では、最終日の個人TT前にカラパスが、ヒンドレーに対して1分以内の遅れならば、カラパスが個人TTで逆転可能という考えがあった。

しかし今夜はそれ以上の差がついてしまった。つまり、明日の個人TTをふくめてもヒンドレーが有利か?

さらにいえば、ミケル・ランダがカラパスに対してその差を縮小することにも成功している。これまで1分5秒差だったのが、なんと26秒までに減っている。

ランダがタイムトライアルを得意というイメージはないが、明日のカラパスの調子次第ではひょっとしたら逆転の可能性はゼロではない。

さぁおもしろくなってきました。

結果

ステージトップ11

1アレッサンドロ・コーヴィ(Alessandro Covi)UAE Team Emirates1位との差
2ドメン・ノヴァク(Domen Novak)Bahrain – Victorious0:32
3ジュリオ・チッコーネ(Giulio Ciccone)Trek – Segafredo0:37
4アントニオ・ペドレロ(Antonio Pedrero)Movistar Team1:36
5テイメン・アレンスマン(Thymen Arensman)Team DSM1:50
6ジャイ・ヒンドレー(Jai Hindley)BORA – hansgrohe2:30
7ハイス・リームライゼ(Gijs Leemreize)Jumbo-Visma3:04
8ヒュー・カーシー(Hugh Carthy)EF Education-EasyPost3:19
9ミケル・ランダ(Mikel Landa)Bahrain – Victorious,,
10レナード・ケムナ(Lennard Kämna)BORA – hansgrohe3:39
11リチャル・カラパス(Richard Carapaz)INEOS Grenadiers3:58

総合トップ10

1ジャイ・ヒンドレー(Jai Hindley)BORA – hansgrohe1位との差
2リチャル・カラパス(Richard Carapaz)INEOS Grenadiers1:25
3ミケル・ランダ(Mikel Landa)Bahrain – Victorious1:51
4ヴィンツェンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali)Astana Qazaqstan Team7:57
5ぺリョ・ビルバオ(Pello Bilbao)Bahrain – Victorious8:55
6ヤン・ヒルト(Jan Hirt)Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux9:07
7エマヌエル・ブッフマン(Emanuel Buchmann)BORA – hansgrohe11:18
8ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(Domenico Pozzovivo)Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux16:04
9フアン・ペドロ・ロペス(Juan Pedro López)Trek – Segafredo17:29
10ヒュー・カーシー(Hugh Carthy)EF Education-EasyPost17:56

各賞ジャージ

マリア・ローザ(総合)ジャイ・ヒンドレー(Jai Hindley)
マリア・チクラミーノ(ポイント賞)アルノー・デマール(Arnaud Démare)
マリア・アッズーラ(山岳賞)クーン・ボウマン(Koen Bouwman)
マリア・ビアンカ(ヤングライダー賞)フアン・ペドロ・ロペス(Juan Pedro López)

ハイライト動画

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4 comentarii

  1. 独走するヒンドレーのガシガシ踏み続ける姿には感動すら覚えました。ホント凄かったなぁ…
    さぁて泣いても笑っても今やってるTTで決着ですね。

    • まさかあそこまでカラパスが遅れるとは予想外だったブヒね。
      最後はほんと熱かった。
      はたしてカラパスの逆転はあるのかどうか・・

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