3kmルール外で落車！カヴェンディッシュらが巻き込まれる！2023ジロ第2ステージの感想、結果、ハイライト動画

2023ジロ・デ・イタリアは昨日の第1ステージでは個人TTだったが、今日の第2ステージは実にグランツールらしい平坦ステージ。大迫力の大集団スプリントが期待できるコースだ。

全体的に起伏は乏しく、また、ジロもはじまったばかりなのでよほどのことがなければ、総合勢もスプリンター勢も残り50kmを切るまではのんびりサイクリングムードとなるだろう。

ただ中間スプリントや山岳ポイントが複数設定されているため、大会の前半のうちにポイント賞ジャージや山岳賞ジャージを狙う選手やチームは動きを見せるだろう。

第2ステージのコース

感想・展開

残り15km：新城幸也！

残り15kmにもなると、ログリッチやレムコを守るためクイックステップやユンボが積極的に集団前方に位置取り、防御の走り。

一方で、スプリンターチームも前へ前への動き。カヴェンディッシュを擁するアスタナや、そしてポイント賞を狙うマッズ・ピーダースンのいるトレック・セガフレードも前方で展開。特にトレックは中盤から積極的に集団を牽引してきた。

日本チャンピオンで38歳のベテランの新城幸也もチームの先頭で任務を果たす。

なお、新城は今大会で4番目に年齢が高い。最年長はもちろん40歳のドメニコ・ポッツォヴィーヴォ（Domenico Pozzovivo）。2位は39歳のルイス・レオン・サンチェス（Luis León Sánchez）。3位は、新城と同じ38歳のフランチェスコ・ガバッツィ（Francesco Gavazzi）。誕生日が新城のほうが遅い。

残り3.8km：大きな落車発生！カヴェンディッシュも巻き込まれ落車！

このままもうすぐスプリンターたちの闘争が始まるのかと思われた残り3.8km。今日最大のアクシデントが発生した。

あああああああああああああ！

そしてこれに、マーク・カヴェンディッシュが巻き込まれて落車してしまう･･･

レムコやログリッチはこれに巻き込まれず、生き残った前方集団に入っている。

だが、昨日の個人TTで好走したジェイ・ヴァイン（Jay Vine）や山岳賞ジャージのテイオ・ゲイガン・ハート（Tao Geoghegan Hart）もこの落車に巻き込まれ足止めされ、タイムを失うことに。あともう少しでいわゆる3kmルールの救済措置区域内だったのに、わずかに足らず。不運すぎる。

ゴール前スプリント！

ACミランならぬ、ジョナサン・ミラン（Jonathan Milan）きたああああああ！ひときわでかい体（194cm）で上からガチ踏みスプリント！

ガビリアが早くしかけ、その後にサイドからUAEのパスカル・アッカーマン(Pascal Ackermann）が伸びてきたから、

🐷「アッカーマン勝ったわ」

と思ったら、中央に躍り出たのがミラン！追いすがる後続にまくられることなく、最後の最後まで力強くペダルを踏んだ。かなり調子がいいことがうかがえるようなスプリントだった。

ミランはまだ22歳。2021年にバーレーン・ヴィクトリアスでプロデビュー。今年はサウジツアーですでに1勝目を挙げている。

大柄な選手でピュアピュアスプリンターかと思ってしまうが、意外にもTTを不得意はしていない。

初日の20km弱の個人TTでは30位、また3月のパリ～ニースでは32kmという長距離の個人TTステージで9位に入っている。10km未満の短いTTだけでなく、ある程度の距離の長いTTもこなせる面白いタイプ（？）のスプリンターと言える。

レース全体のハイライト動画

結果

ステージトップ10

総合トップ10

各賞ジャージ