ポガチャル「来年の目標はマチューからアルカンシェルを奪うこと」。2024の目標の1つとして世界選手権を明言
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今年のグラスゴーで開催された世界選手権は4年に1度の特別な欲張りセット大会だったわけだが、そこで3位になったのがタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)。優勝はマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)、そして2位にワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)。なんという豪華な表彰台だっただろう。
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レース後は疲労困憊なポガチャルが印象的だったが、そんなポガチャルが来年の2024シーズンの2大目標の1つとして世界選手権での世界王者になることを明らかにした。
情報源:Project Rainbow Jersey: Tadej Pogačar Sets Sights on World Title in 2024
ポガチャルと2024世界選手権
今回のインタビューでポガチャルが明らかにした明確な目標とは上述のように世界選手権。
もう1つの目標はもちろんグランツール。ポガチャルはツール・ド・フランスはもちろん、ジロもブエルタも走りたいと語る。本人が明確にしているわけではないが、普通に考えてやはりツール・ド・フランスこそが最大の目標となるだろう。
さてそんな来年の世界選手権はスイスのチューリッヒで開催される。今年のコースはその後半において短いパンチ力のある登りが繰り返されるコースで、しかもまるで市街地クリテリウムのように、コーナーの連続とそこからの立ち上がりダッシュをひたすらリピートするというコースだった。ポガチャルよりはやはりマチューに向いていたコースと言えた。
だが来年のスイスのチューリッヒで開催される2024世界選手権ロードレースのコースは、今年と比べるとずっとポガチャル向きのものとなるらしい。
そのためポガチャル本人としても今年より来年のほうがアルカンシェル獲得の可能性が高いと踏んでいるのだろう。
ポガチャルとパリ五輪
来年はツール・ド・フランスの後にすぐパリ五輪が開催される。そしてポガチャルも五輪での金メダルは子供時代から夢見ていたものであり、価値あるものだと思っている。
しかしポガチャルにとって、パリ五輪の優先順位は来年の世界選やグランツールよりは低い。なぜならパリ五輪のコースがポガチャルにとって理想的だとは言えないものだから。むしろ、マッズ・ピーダースン(Mads Pedersen)、マイケル・マシューズ(Michael Matthews)、マチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)などのパンチ力のある登りをこなせるスプリンターやクラシックスペシャリストのほうが向いているとされるコースとなっている。
そうしたコースの特性を理由として、ポガチャルにとってはパリ五輪の優先度は高くない。もちろん仮に出場して展開次第で勝機があるならば積極的に狙うはずだが。