ストラーデ・ビアンケ難化!より長距離に、よりグラベル増へ
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🐷が、パリ~ルーベと並んで最も好きなレースがストラーデ・ビアンケ。イタリアのトスカーナ地方を舞台にして春先に行われる。特徴は雄大な起伏ある大地の緑と、その間を縫うようにして走る白い道のグラベル区間。緑と白のコントラストが美しい。ただし、雨が降れば泥沼の地獄へと変化する。天候によって光と闇が入れ替わるという2つの顔を持つレースだ。
2007年に誕生した新しいレースだが、上述の美しさと過酷さを併せ持つがゆえに一躍人気レースへと上りつめ、今やUCIワールドツアーだ。モニュメントではないが、コースの特徴的な美しさ、レースの厳しさ、そして人気の高さゆえに、もはや「モニュメントと同格」という評価すらされることも多い。
そんなストラーデ・ビアンケだが、今年はコースに大きな変更が加えられる。これまでと比べると、距離がより長く、そしてグラベル区間がより多く登場する。次の画像を見てほしい。
Strade Bianche @CA_Ita 2024
— Strade Bianche (@StradeBianche) January 30, 2024
THE ROUTE 👇🗺️#StradeBianche pic.twitter.com/Dkhq8EGvAy
2024大会は走行距離が215km、グラベル区間は15個となる。昨年度の大会では184km、グラベル区間が11だったので、今年は距離にして31km、グラベルは4つの増加となる。距離は過去最長だ。
ポイントは終盤、168km地点からColle PinzutoとLe Tolfeを登り、さらに198kmからもう一度その2つを登るという周回になっていることだ。例年その2つの登りで決定的な動きが生まれることが多い。いわば最後の勝負どころの1つ。
なおゴール地点はこれまで同じだ。いつものようにシエナ中心部のPiazza del Campoの荘厳な激坂を超えてフィニッシュだ。
ジロ・デ・イタリア主催者でもあり、ストラーデ・ビアンケも主催するRCS Sport側は、今大会のコースについて、「なにか新しい変化を加えたかった。終盤の周回コース化で、観客も同じ場所で二度プロトンの走りを楽しめる」と語る。
昨年の大会のレビュー記事はこちら。