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英国のコンチネンタルチームであるSaint Piranが、UCIが認証していないバイクに偽UCIステッカーを貼ってレースに使用していた疑惑が問題となっている。
この問題を最初に報道したのが大手自転車メディアのCycling Weeklyだ。次の記事を見てほしい。
Saint Piranといえば今年のツアー・オブ・ジャパンにも出場していたチームだ。次のチームのインスタ動画を見て欲しい。
Cycling Weeklyの過去記事「British team Saint Piran and Lapierre call in lawyers over £100,000 dispute」によると、2021年までチームSaint Piranはラピエール(Lapierre)のバイクをチームバイクとして使っていた。しかし、そのシーズン中にラピエールのバイクのヘッドセットなどに安全面での問題が見つかったとしてチーム側は、スペシャライズドやトレックのバイクを代わりに使っていた。
英国でのラピエール代理店だったラレー(Raleigh)とラピエールはともにそうした安全面の懸念を強く否定。チーム側と話し合いを始めていたものの交渉は決裂。結果、同チームとラピエールとの契約も消滅。その後同チームの一部の選手が中国から輸入された無名ブランドのものを使い始めていたようだ。
UCI登録のチームがUCIレースで使うバイクにはUCIによる認証が事前に必要だ。そして認証されたフレームなどはUCI公式サイトですべて公開されている。これはチーム間の平等・公平さを担保するためでもあるが、選手の安全を守るためでもある。
しかし、今回の情報提供者は同チームが使う中国の無名ブランドのバイクがUCIに認証を受けたものではないことに気づいた。それなのにそのバイクにはUCI認証ステッカーが貼られていた。これはまさに偽造・捏造と言える行為で、もちろんルール違反である。
Cycling Weekly側がSaint Piranを運営する責任者に問い合わせたところ、同責任者はそのフレームはUCIルール違反だと認めた。ただチーム側は外部の専門家の指導・助言を受けてこのフレームを選んだとしており、その専門家の意見が間違っていたとも言う。実に嘘くさい。いやしらんけど。
また今回のこのバイクの件とは別のネタだが、同チームで監督として働いてたSteve Lampierがチームに対して£27,000(約520万円)の返還請求権を有していると主張している。
彼によるとチームの様々なコストをカバーするために、彼は自分のバイクのうち、Giant Propel Advanced Pro 0やGiant Trinity Advanced Pro TTなどを売って、本来チームの経費であるべきレース中のホテル代などを個人で払っていたらしい。そうしたお金がまだ返済されていないとの主張だ。