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Cofidisのベン・ヘルマンスが引退の危機も「低賃金で走るつもりはない。リスクと見合わない」

38歳のベテランのベン・ヘルマンス「もう低賃金で走るつもりはない」

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今年Cofidisで走っていたベルギー人の38歳のベテラン、ベン・ヘルマンス(Ben Hermans)。だがチームとの契約は今年限りでいまだに新しい移籍先などの発表はない。

そんな彼だが新チーム探しには妥協するつもりはなく、引退してもかまわないとも思っているようだ。

情報源:“I am not going to take risks for the minimum wage anymore” – Ben Hermans risks retirement after not being renewed by Cofidis

最近は若手の台頭もあり各チームが若手の育成を重視し、若いリーダーやエースを育てようと動いている。また若い選手はかなり低い年俸であっても、学ぶため、成長するためにワールドチームなどで走りたいと願っている。

そんな中でベテラン勢のための椅子は少数になりつつある。ベテランには厳しい時代になっている。

ヘルマンスは、Cofidisもそのような若手重視に動いていることも理解し、38歳の彼には都合のいいオファーがこないだろうであることも理解したうえで、それでも低い年俸では契約するつもりはないと明確に主張する。

実際いくつかのProTeamなどからオファーはあったようだが、低賃金で契約することを彼は拒絶。だからこそ未だ来年度の契約は発表されていない。

なぜ彼が若手のような低い年俸で走ることを拒否するのか、その理由は2つ。

1つは目的の違いだ。これは上述のように学びや成長の機会を重視する若手に対し、彼のような引退が目の前にあるベテランはやはり最後は自分のために走りたいとか、満足のいく引退をしたいとかの思いが強い。いまさら成長がどうこうとかお題目は彼には不要なのだ。

2つ目はリスクだ。プロトンの高速化が主な要因とも言われるが昔と比べて現代のロードレースでは落車が頻発し、牧歌的なレースだった昔と比べて怪我のリスクが格段に上がっている。アラフォーになった年齢でもそのようなリスクを負いながら低賃金ではリスクと釣り合わないと彼は考えている。

こうしたこともありベン・ヘルマンスは「最低賃金ではもうこれ以上走るつもりはない」との態度を崩さない考えだ。はたしてこのまま引退となるのか、どこか良いチームが見つかるのか。

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