マチュー「頂上では限界だった」。2025クリテリウム・デュ・ドーフィネ第1ステージ後のコメント

昨夜の2025クリテリウム・デュ・ドーフィネ第1ステージはレース前の予想を裏切る展開となった。というのも、総合優勝候補のトップ3、タデイ・ポガチャル（Tadej Pogačar）、ヨナス・ヴィンゲゴー（Jonas Vingegaard）、レムコ・エヴェネプール（Remco Evenepoel）の3名が最終盤にいきなりそろって逃げたからだ。そのレビュー記事がこちら。

→ポガチャル初日から首位発進！2025クリテリウム・デュ・ドーフィネ第1ステージいはタデイ・ポガチャルがスプリンターらを退け優勝！

さらにそこにはBahrain Victoriousのサンティアゴ・ブイトラゴ（Santiago Buitrago）、そして重量級アタッカーとしてマチュー・ファン・デル・プール（Mathieu van der Poel）が加わった。

最後はその5名によるスプリントとなったわけだが、早い段階で踏み始めたマチューを破り、タデイ・ポガチャルがステージ優勝となった。2位はヨナス・ヴィンゲゴー。

今回のこの記事では惜しくも敗れたマチューのレース後のコメントを紹介する。

情報源：‘I was in a different weight class’ – Mathieu van der Poel ‘disappointed’ to lose to GC stars in thrilling Critérium du Dauphiné opener

マチューは、過去記事「マチュー・ファン・デル・プールが手首を骨折。UCI MTBワールドカップ2025の第3戦で落車」で書いたように約2週間前のMTBレースで落車し手首を骨折し、今回のドーフィネに向けてしっかりとしたトレーニングを積めなかった。

マチューはこの日の展開について、

I didn’t expect that we would go with a group

訳「自分らが逃げることになるとは思ってなかった」

このように話し、彼としてはプロトン一丸のまま最後まで行くと予想していようだ。またマチューらの逃げグループができたときに、そのまま逃げ切れるかは確信がもてなかったようだ。

そして今回のスプリントでの敗北については、

like I said before the race, I could not train in the last weeks

訳「レース前に言ったとおり、2週間トレーニングできていなかった」

と話すようにトレーニング不足がこの日の敗北に影響を及ぼしたことを認める。

続けて、残り7kmに登場した最後の登りの頂上では脚がもう限界にきていて、そしてそこからフィニッシュまでの間に脚の回復を期待したがそうならなかったと語る。また、

I was in a different weight class there

訳「自分だけが体重が別クラスやったしね」

終盤の登りではポガチャルやヴィンゲゴーらの体重が軽い総合系選手に比べて不利でかなり苦しんだようだ。最終的には勝てなかったもののそれでも決定的な動きについていけたことには満足しているようだ。