レビュー
Rapha






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UCIが2025ジロ・デ・イタリア第20ステージのフィネストレ峠で、他チームの選手をアシストしたDecathlon AG2R La Mondialeのドリス・デ・ボントの行為を問題視。倫理委員会で検討へ
まだまだ誰しも記憶にあるであろう今年の2025ジロ・デ・イタリア。第20ステージでTeam Visma | Lease a Bikeのサイモン・イエーツが歴史的な大逆転を実現。そして総合優勝を成し遂げたのだった。そのときのレビュー記事がこちら。
2025ジロ第20ステージは奇跡の総合大逆転!サイモン・イエーツが7年前のリベンジを果たし、マリア・ローザを奪取!ステージ優勝はクリス・ハーパー!
そしてその第20ステージ最大の勝負どころフィネストレ峠では、総合2位だったリチャル・カラパスと総合首位だったイサーク・デル・トロが二人だけの戦いに終始し、先行するイエーツを追うことをしなかったのも印象的で、そんな二人の走り、特にデル・トロの走りについて世界中で議論が巻き起こっていた。いわば二人して自滅したとも言える走りだった。
そのフィネストレ峠では途中でなぜか総合優勝争いとは全く関係のないDecathlon AG2R La Mondialeのドリス・デ・ボントが、リチャル・カラパスとイサーク・デル・トロを引っ張り上げる動きをしたこともカメラが捉えていた。
その後この日のデ・ボントのアシスト行為について、本人は「来シーズンの契約を得るためだった」とその動機を語っていた。またレース前にEF Education-EasyPostのコーチKen Vanmarckeが彼に対して意味深な提案をしていたこともデ・ボント本人が明らかにしていた。
その詳細は過去記事「ジロ第20ステージでなぜドリス・デ・ボントはカラパスとデルトロをアシストしたのか?その答えが明らかに」を読んでもらいたい。
だがそのドリス・デ・ボントによる、他チーム選手へのアシスト行為についてUCIの倫理委員会(UCI Ethics Commision)が調査に乗り出したようだ。
UCI公式:The UCI refers the matter of Dries De Bondt’s comments to its Ethics Commission
ここでUCIは次のように述べている。
Following a preliminary investigation into comments made at the end of the 20th stage of the Giro d’Italia (31 May) by the Belgian Dries De Bondt, rider for UCI WorldTeam Decathlon-AG2R La Mondiale, the Union Cycliste Internationale (UCI) has deemed that they were clearly of a nature to call into question the integrity of the competition.
訳「すでに予備調査がなされ、ジロ第20ステージ後のドリス・デ・ボント(Decathlon AG2R La Mondiale所属)の発言が調査されていたが、それを受けてUCIは、今回のことは明らかにその性質上レースの高潔さについて疑念を抱かせるものだと考えている」
そしてこの問題をUCI倫理委員会で検討させるようにし、UCIの倫理規定、特にArticles 8.1 と2 of Annex 2に抵触するようならば、ドリス・デ・ボントとチームEFのコーチKen Vanmarckeになんらかの制裁がなされる可能性があるとのことだ。
余計なことを言わなければよかったのに…
(´・ω・`)口は災いの元・・・