ベン・ヒーリー「UAEが逃げを容認したのは予想外だった」。2025ツール・ド・フランス第10ステージについて

第9ステージのマチュー＆リカールトの大逃げに続いて第10ステージも大きな逃げが展開された。その大きなという言葉の意味はタイム差という意味でも人数という意味でもある。なにせ当初は29人という大所帯の逃げになったからだ。その第10ステージのレビュー記事がこちら。

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そしてその第10ステージの終盤に積極的に逃げを牽引し、結果ステージ3位にも入りマイヨ・ジョーヌを手にしたのがベン・ヒーリー。アイルランド人としてはシェイ・エリオット、ステファン・ロッシュ、ショーン・ケリーに並び同国史上4人目となるツールでのマイヨ・ジョーヌ着用者となった。

そんなベン・ヒーリーはレース後のコメントで、「マイヨ・ジョーヌ獲得はお伽噺だよ」、「UAEがタイム差を容認したのは驚きだった」などと語る。

情報源：‘It’s a fairytale’ – Ben Healy makes history joining prestigious list of Irish cyclists to wear yellow jersey at the Tour de France

レース後にヒーリーはアイルランド人としての快挙達成を次のように表現する。

“It’s pretty crazy footsteps to follow and I’m just super proud to represent Ireland and wear the yellow jersey for them and hopefully I can do it some justice.”

訳「めっちゃ信じられないね、アイルランド人マイヨ・ジョーヌ着用者のリストに名前を刻めたんだからね。ただただ最高に誇らしい気持ちさ、アイルランド代表としてマイヨ・ジョーヌを着れたからね。これからマイヨ・ジョーヌの価値を示せればいいね」

そんなヒーリーをポガチャルやヴィンゲゴーの集団は追わず、タイム差を最後まで容認した。それには、ヒーリーと同じ集団にヴィンゲゴーのチームメイトであるサイモン・イエーツが残っていたことも影響しているだろうか。サイモンのステージ優勝のチャンスを激しい追走で消してしまうわけにはいかない。

そんな追走集団の動きについてヒーリーはこう話す。

“I have some good legs at the moment. UAE surprisingly let a big break go up the road, and we had four guys in there. I’ve got to say a massive thank you to Harry Sweeny and Alex Baudin today

訳「アタックしたときは脚の調子が良かった。UAEは予想外に逃げを容認してくれて、終盤は4人の逃げになったわけだけど、大きな感謝をチームメイトにしたい。ハリー・スウェニーとアレックス・ボーダンが今日信じられないほどのハードワークをしてくれたからね」