来年からもモンマルトルの丘がツール・ド・フランス最終日に登場する可能性

今年の2025ツール・ド・フランスは例年と異なり、大会を締めくくる第21ステージはピュアスプリンター向けの平坦ステージではなくパリ五輪でも使われたモンマルトルの丘を3回登る周回コースとなっていた。

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石畳の登りで斜度も10％近い区間がある登りだが、ロンド・ファン・フランデレンの勝負が決まる石畳の登りほどのきつさはない。

大会前は選手から余計なリスクを生むだけだなどと批判されたりしていたが、結果だけを見れば最終日のレースもかなりエキサイティングなものとなり、さらにまるで雨だったというのに世界選手権やオリンピックのような大観衆がモンマルトルにつめかけ大盛りあがりとなった。

世界最高の舞台であるツール・ド・フランスという大会のトリにふさわしいレースになったと思われる。ピュアスプリンター以外を除けば。

そんなモンマルトルの丘だが来年以降も最終日に登場するかもしれない。

情報源：Enjoy the New-Look Final Stage of the Tour de France? Good, Because Montmartre Looks Set to Return

主催者側はモンマルトルの成功に満足

ツール・ド・フランスの大会幹部は今回のモンマルトルの丘の成功を受けて次のように地元メディアに述べる。

“Of course we want to continue to pass through Montmartre,”

訳「当然我々としてはモンマルトルの丘を使い続けたい」

“The success has surpassed our hopes and, inevitably, the desire to place this new parcours into the long-term plans is there.”

訳「今回の成功は期待以上で、だからこそ当然にモンマルトルを通る新レイアウトを長期的に使いたいという思いがある」

当日は雨で石畳が滑りやすく、さらにモンマルトル自体は狭い道であるため、決してプロトンにとって安全というわけではなかった。それもあってか最終ステージは総合成績には考慮されないニュートライズ化されたものとなった。

パリ側とモンマルトルの丘の使用について永年契約か

大成功となった今回のモンマルトルだが、主催者側（ASO側）は昨年のパリ五輪で使われたこのモンマルトルをこの最終日に組み込むことに否定的だったらしい。理由は例年よりも警備について余計なリソースが必要となると考えたからだ。

モンマルトルを使うにはまず地元の自治体に対して申請書類などを提出しなければならない。今年は一回限りの特別版コースとしてそれを申請したようだが、フランスメディアのLe Parisienによると、ASOは再びその申請をするだろうとのこと。そして次の申請では複数年契約（使用許可）をオファーすることになるだろうと。

100回記念大会となった2013年ツール・ド・フランスでも最終日は特別版コースとなった。昼間ではなく夕闇の時間帯にレースが終わり、凱旋門で光のライトアップショーが行われたのだ。

そのときも1回限りのそうしたコース計画として当局に申請がなされたようだが、結局それも永年的な許可を得たものとなったらしい。

また政治的観点からいえば、Le Parisienは今後のモンマルトルの丘使用についてパリ当局のスポーツ部門のトップやフランスのマクロン大統領も乗り気だと言う。