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アメリカのチタンバイクブランドLynskeyが倒産保護を申請。フレームが大幅割引で販売中
さきほどの記事「ROTORが倒産危機。スペインのロードバイクコンポブランドを襲う業界不況の波と中国資本による再建の失敗」でROTORの経営危機を紹介したところだが、奇しくもそれと同時にアメリカでも有名チタンバイクブランドのLynskey(リンスキー)が破産手続きに入ったことが判明した。
Lynskeyはアメリカ連邦破産法第11章(Chapter 11)の適用を申請したのだ。報道によれば、Lynskeyは2026年4月30日に申請したようだ。
同ブランドが申請したのは倒産保護手続きとされ、これは日本でいうところの民事再生法のようなもの。つまりすぐに倒産というわけではなく、あくまで再建・再生を目指すという手続きである。
なお公式サイトでは大幅値引きされたフレーム販売も続けられている。(リンク先はLynskey公式ページ)
Lynskeyは2006年のブランド設立以来、アメリカ製チタンフレームブランドとして長年高い評価を受けてきた存在であり、今回のニュースはロードバイク業界やグラベル市場に大きな衝撃だと言えるだろう。
同ブランドは軽量かつ耐久性に優れるチタンフレームを主力とし、ロード、グラベル、MTB向けの高性能モデルを展開。特に独特なねじれ加工を施した「Helixチュービング」はブランドの象徴的技術として知られてきた。
また、直販モデル(D2C)を積極的に採用したことで、「アメリカ製チタンバイクを比較的手の届きやすい価格で提供するブランド」という立ち位置を確立していた。
裁判所の資料では負債総額は最大で1000万ドル(約16億円)規模とされる一方、資産は最大でも5万ドル(約780万)程度のもよう。また、現金保有額は約5万9000ドル(約920万円)とのこと。
経営悪化の理由としては、
などが挙げられている。
特に注目されているのが、Shopify関連コストやチャージバック問題だ。
Lynskey側の説明によると、前者については注文遅延による多額の準備金・引当金の積立を決済プラットフォーム側から要求されたことが、後者については商品の遅れによって注文者が支払いをやめるといったチャージバックが増えたことが資金繰りを圧迫したと説明している。
Lynskeyのケースは、現在の自転車業界全体が抱える問題とも重なる。コロナパンデミック期には世界的な自転車需要急増が発生し、多くのブランドが生産拡大を進めた。
しかしコロナ後はその反動で、
が深刻化。業界全体の大きな負の遺産・足かせとなってきた。そこから立ち直るブランドも出てきてはいるが、かつての売上水準・利益水準に戻っているブランドは少ないとされる。
また特にチタンフレームのようなプレミアム市場は、価格上昇や消費マインド低下の影響を受けやすいとされ、同価格帯のカーボンフレームとの競争激化もあり、高級チタンブランドにとっては厳しい環境が続いていると考えられる。
近年は大手バイクブランドが軒並み、200万を超えるハイエンドモデルを投入してきたが、そうした高所得者層相手のプレミアム市場だからといって決して簡単に上手くいくわけではないということだろう。