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メキシコ籍コンチネンタルチーム「Petrolike」が崩壊危機 給与未払いでUCIライセンス剥奪の可能性
情報源:On the brink of collapse: Petrolike faces licence threat as unpaid salaries put future in doubt
現在開催中のワールドカップの開催地でもあり、そしてイサーク・デル・トロの活躍でも盛り上がっているはずのメキシコだが、同国のUCIコンチネンタルチームTeam Petrolikeが存続の危機に立たされているようだ。
問題の中心にあるのは、選手とスタッフに対する給与未払いである。報道によれば、チームでは数カ月にわたって給与の支払いが滞っており、UCIが介入する事態に発展しているとのこと。
Team Petrolikeは近年イタリアを活動拠点としながら若手育成型のチームとして存在感を高めてきた。しかし今回の財政問題により、2026年シーズン後半を予定通り戦えるかは極めて不透明になっている。
財政難はすでにレース活動にも影響している。
Team PetrolikeはRCS Sportからジロ・デ・イタリアNext Genへのワイルドカード招待を受けていたが、最終的に出場を取りやめた。これはチームにとって大きすぎる損失と言えるだろう。
ジロNext Genは若手選手にとって重要な登竜門であり、将来のワールドツアー選手を発掘する舞台でもある。若手育成を掲げてきたTeam Petrolikeにとって、この欠場は単なる1つのレースの不参加ではなく、チーム運営そのものの危機を示す出来事といえるだろう。
UCIはチームオーナー側と協議を行い、まず5月30日を支払い期限として設定した。しかし、この期限は守られなかった。
その後、UCIは改めて6月12日を支払いと正常化の期限として設定。もしこの期限までに未払い給与の問題が解決されなければ、Team PetrolikeのUCIコンチネンタルライセンスが取り消される可能性がある。
もしライセンスが剥奪されればチームは2026年シーズン中の活動継続が困難になるだけでなく、選手やスタッフは契約から解放され、他チームへの移籍を探すことになる。
同チームのマネージャーは、問題の背景はメインスポンサーがチームのUCIコンチネンタルライセンスの保有者でもある点だと説明する。つまり、スポンサー側の財政問題がそのままチームのライセンス維持に直結しているという構造だ。
スポンサーの資金繰りが悪化すれば、選手・スタッフへの給与支払いだけでなく、チーム登録そのものにも影響が及ぶ。
彼は状況がまだ解決されていないことを認めつつも、スポンサー側から前向きな連絡を受けたとして、事態の打開に期待を示していた。
しかし、すでにこのブログ記事を作成している時点(6/16)でUCIの最終期限は過ぎているわけで、果たして現在どのような状況にチームが置かれているのかわからない。きちんと給与の支払いがあったのか、それともUCIはさらなる延期を認めたのか。今後のUCIからの発表などに注視が必要だ。
Team Petrolikeには、2020年ジロ・デ・イタリア第3ステージでステージ優勝を挙げたヨナタン・カイセド(Jonathan Caicedo)が所属している。また複数のメキシコ人若手選手たちが所属している。
もしチームがライセンスを失えば、彼らの2026年後半のレースプログラムは大きく揺らぐ。特に若手選手にとっては出場機会の喪失がキャリア形成に直接響くことになるだろうし、実績のない若手が新しい契約のための交渉をするのは相当の困難さがあるだろう。
また、シーズン途中での移籍市場参入は簡単ではない。多くのチームはすでに戦力構成を固めており、こうした選手がすぐに新天地を見つけられる保証はない。
今回の問題はUCIコンチネンタルチームが抱える構造的な不安定さも浮き彫りにしていると言える。
ワールドチームや有力ProTeamと比べると、コンチネンタルチームは1つのスポンサーへの依存度がより高いことが多いと思われる。1社のスポンサーやオーナー企業の経営状態が悪化すれば、チーム全体が短期間で活動停止に追い込まれるリスクがある。