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敗血症の恐れもありワウト・ファンアールトが肘の感染症で手術で、ツール・ド・フランス欠場へ。
本来なら今年のツール・ド・フランスでもヨナス・ヴィンゲゴーを強力にアシストするはずだったワウト・ファン・アールト。しかし感染症によりツール・ド・フランスを欠場することとなった。まず次のチームからの発表をみて欲しい。
ここしばらく彼については肘の傷口を原因とするなんらかの感染症にかかったとの報道がなされていた。
だが、その症状は当初の想定よりも深刻な状態だったようで、所属チームであるTeam Visma | Lease a Bikeはファン・アールトが感染した肘を処置するために手術を受けたことを明らかにした。
ワウト・ファン・アールトは、ツール前の調整レースとして少し前に閉幕したツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプに出場するも途中でリタイアしていた。きっかけは、レース前のトレーニング中に負った肘の傷だった。この負傷については次の過去記事をみて欲しい。
→過去記事:ワウト・ファン・アールトまた落車していた。トレーニング中に落車し負傷したままオーヴェルニュ・ローヌ・アルプ/ドーフィネ出場中
当初は小さな負傷に見え、実際にステージ5ではスプリント勝利を挙げている。しかしその裏で、肘の腫れと炎症は悪化していた。
チーム側によると、ファン・アールトが同レースを離脱した時点で肘はすでに腫れており、炎症の兆候も出ていたという。その後、抗生物質による治療が行われたものの、状態は改善せず、むしろ悪化。感染は膿瘍へと進行し、発熱に加え、肘を曲げられない状態にまでなった。
チーム関係者によれば、処置が遅れれば敗血症につながる可能性もあったという。
最終的にファンアールトは、検査の際に傷口を外科的に洗浄する手術を受けた。そうせざるを得ないほどの深刻さだった。
敗血症がどのような感染症かと言うと、関西医科大のWEBサイトによれば、
感染の部位にかかわらず、それに起因して起こってくる全身性の炎症反応(発熱、頻呼吸、白血球増多)を敗血症といいます。進行すると、ショックや意識障害、多臓器不全、出血傾向などの症状が現れ、急激に死に至る場合もあります
と解説されており、処置が遅れると生死に直結する重大なもの病気と言える。
放置すれば感染が全身へ広がる恐れがあり、競技復帰以前に健康面でのリスク管理が最優先とするのを余儀なくされた。
いうまでもなくワウト・ファン・アールトはヨナス・ヴィンゲゴーにとって最高級・最強級のアシストだ。平坦、丘陵、石畳、リードアウト、逃げへの対応、さらには中間スプリントや集団牽引まで、ファンアールトの役割は単純なアシストに収まらない。チーム戦術の自由度を高める存在であり、ツールのカオスの中で大きな価値を持つ選手だった。
さらに、チーム内での人格的な存在感も大きく、単純に代役を立てれば済む問題ではないとチーム側もコメントしている。
生死に関わる敗血症という重大なリスクを避けるため手術をした後、ファン・アールトは再び抗生物質による治療を受けて状態は改善に向かっている。
すでに退院しているものの、傷の経過確認のため、病院でのチェックは継続される。今後は回復状況を見ながら、シーズン後半の目標を再設定することになる。
Team Visma | Lease a Bikeにとっては、ツール・ド・フランスのメンバー構成を見直す必要がある。チームはヴィンゲゴーを支える選手を選び直すことになるが、上で書いたとおり彼の働きすべてを代役できるような選手はまず存在しない。
ツール・ド・フランスを目前にしたVisma | Lease a Bikeにとっては大きな打撃だが、選手の健康を優先する判断は避けられなかった。ヴィンゲゴーとチームは困難な状況に立たされてしまった。