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ロードレースとロードバイク

ツールは25チームで6人制に移行?UCI会長がチーム予算制限とツールのプロトン縮小について語る

UCI会長がツール・ド・フランス改革を提案。「年俸総額制限」と「チーム人数削減」で戦力格差是正へ

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情報源:UCI Boss Wants Smaller Teams and Budget Caps to Break Tour de France Domination

UCIが戦力格差是正へ改革か?UCI会長がサラリーキャップと7人体制について語る

メディアによるインタビューの中で、UCI会長ダヴィ・ラパルティアンが、ロードレース界の競争力を高めるため大規模な制度改革を提案した。

構想の柱となるのは、チームの年俸・予算に上限を設けるサラリーキャップ(Budget Cap)」と、ツール・ド・フランスなどグランツールにおけるプロトンサイズの縮小という2つの案だ。

近年はUAE Team Emirates – XRGやTeam Visma | Lease a Bikeといった資金力の豊富なチームが戦力を集中させる傾向が強まっており、UCIは競争環境の均衡を取り戻す必要性を強調している。

ラパルティアン会長は現在のワールドツアーについて、「最も強いチームがあまりにも容易にレースを支配している」と懸念を示した。

近年は限られた数チームが優秀な総合エースだけでなく、有力な山岳アシストやタイムトライアルスペシャリストまで多数抱えるようになり、戦術面でも他チームを圧倒するケースが増えている。その結果、レース展開が予測しやすくなり、観客にとっての面白さや競争性が損なわれる可能性があるというのがUCIの問題意識だ。

サラリーキャップ導入には予算規模の小さいチームが反対した過去

改革案の一つが、各チームの選手年俸や総予算に一定の上限を設けるサラリーキャップ制度である。

これはF1や北米スポーツリーグなどでも採用されている考え方で、一部チームだけが莫大な資金力によって戦力を独占する状況を抑制することを目的としている。

ロードレースではスポンサー収入への依存度が非常に高く、近年はトップチームと中小チームの予算格差が急速に拡大している。こうした状況を是正することで、より多くのチームが優勝争いに加われる環境づくりを目指している。

もっともこの構想は以前にも議論されいたが、チーム側の賛同を得られず実現には至らなかった経緯がある。その当時はなぜか予算規模が小さなチームも反対したのだった。

正確な理由はわからないが、おそらくは将来的に大きなスポンサーがついたときに予算が制限されると、そのスポンサーの「強いチームを作りたい」との要望を実現することが難しくなるからだろう。

それはスポンサー探しの選択肢を制限されることにもつながり、チーム存続にプラスに働くだけとは限らないという懸念があったのだろう。

しかし現時点でもラパルティアン会長は依然として制度導入に前向きな姿勢を示している。

ツール・ド・フランスでは25チーム、6人制へ?

もう一つの改革案が、ツール・ド・フランスなどグランツールのチーム人数削減である。

現在グランツールでは1チーム8人体制でツール・ド・フランスでは出場チームは23チームだ。つまり、プロトンのサイズは8×23=184。

ラパルティアンはこれをチーム数を25に増やして、1チーム6人にすることが望んでいる。つまりプロトンサイズは150人へ縮小させたいということだ。

アシストが1人減るだけでも山岳や横風区間でエースを守る難易度は大きく上昇するため、逃げ集団やライバルチームが勝機を得やすくなる可能性がある。結果として、レース展開の予測が難しくなり、より攻撃的で魅力的なレースにつながることが期待されている。

またプロトンサイズの縮小は近年UCIが重視する安全対策という点においても効果を発揮するかもしれない。

ロードレース界の将来を左右する議論

一方で、これらの改革が実現するかは不透明だ。

サラリーキャップはスポンサー投資への制約となる可能性があり、資金力のあるチームほど反対する理由がある。また、上述のように小規模チームも再び反対する可能性がある。

チーム人数削減についても、選手の雇用や戦術の自由度、安全面などを含めた幅広い議論が必要になるとみられる。

ロードレースは近年、チーム予算の拡大と競技レベルの向上が進む一方で、戦力格差もこれまで以上に広がっている。UCIは、その格差がレースの魅力を損なう可能性を危惧し、競争性を維持するための制度改革を模索しているといえる。

サラリーキャップ(予算制限)とグランツールのプロトン縮小はいずれも実現には多くの課題を抱えるが、今後のプロロードレースのあり方を左右する重要なテーマとして、チームや主催者、選手を巻き込んだ議論が続いていくことになるだろう。

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