
Lidl-Trekがヨルディ・メーウスとの契約を発表。2023ツールの第21ステージで勝利のスプリンター
ヨルディ・メーウスが2027年Lidl-Trek加入。ミランのリードアウトとクラシック戦線を強化
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2023年ツール・ド・フランスの最終日のシャンゼリゼで集団スプリントを制したベルギー人スプリンターで、Red Bull-BORA-hansgroheのヨルディ・メーウスがLidl-Trekへ加入することが発表された。
ヨルディ・メーウスは2年契約
今回の契約の期間は2028年末までの2年間となる。
メーウスは、トップスピード、パワー、混戦で進路を見つける判断力を兼ね備えた27歳のスプリンターで、2023年ツール・ド・フランス最終ステージのシャンゼリゼで勝利した経験もある。
集団スプリントのフィニッシャーとしてだけでなく、ジョナサン・ミランを支えるリードアウトやクラシックでの勝利候補としても期待されている。
その後も勝利と表彰台を重ね、2026年にはブエルタ・ア・エスパーニャでの4回を含む13回のトップ3入りを記録。そのうち4レースで優勝した。
エナメ・サミン・クラシックとブリュッセル・サイクリング・クラシックも制しており、平坦な集団スプリントだけに特化した選手ではなく、ワンデイレースの適性もある。距離や難度のあるワンデーレースにも対応できるそのような耐久力もLidl-Trekから評価された点だろう。
Lidl-Trekにはジョナタン・ミランやマッズ・ピーダスンといった有力なスプリンターがいる。メーウスが彼らのアシストを担えば、チームはライバルの動きに応じて複数の勝負パターンを選択できるようになる。
メーウス自身も、これまでとは少し異なる役割になることを認めながら、スプリントトレインの一員として成長したいとの意欲を示す。
自身の勝利も狙う
メーウスの仕事はミランを支えることだけではない。
チャンスが与えられるクラシックやスプリントレースでは自らエースとして勝利を目指す方針だ。本人もリードアウトを担当する一方で、特定のクラシックやスプリントレースでは個人的な目標を追いたいと話す。
登りや石畳を含むコースでも終盤まで残れるメーウスが加われば、Lidl-Trekは完全な集団スプリント以外の展開にも対応しやすくなる。
ピーダスンを中心とするクラシックチームでは、終盤のアシストとしてライバルの攻撃を封じる役割も可能だ。さらに、展開によってはメーウス自身が少人数スプリントで勝負ということもできる。
メーウスの特徴は冷静な判断力
Lidl-Trekのゼネラルマネジャーを務めるアンディ・シュレクは、メーウスの最大の特徴として、混乱した集団スプリントでも冷静さを保てる点を挙げる。
高速で選手が密集するフィナーレでは、純粋な最高速度だけでなく、誰の後ろにつくか瞬時に判断し、安全かつ効率的に進路を確保する技術が重要になる。
メーウスはその位置取りに優れ、混戦のなかでも判断を誤りにくいと評価されている。シュレクは、今後2年間にわたってスプリント部門とクラシック部門の双方で重要な戦力になると期待している。
Lidl-Trekにはかつてのチームメイトも在籍
新しい環境への移籍となるがメーウスにとってLidl-Trekは知らない選手ばかりというわけではない。
レナード・ケムナ、パトリック・コンラッド、マッティア・ソブレロとは過去にチームメイトとして走った経験があり、2027年から再び同じジャージでレースに出場することになる点は精神的な気楽さがあるだろう。
また、メーウスは少年時代からアンディ&フランクのシュレック兄弟、ファビアン・カンチェラーラ、ステイン・デヴォルデルらが所属したチームを見て憧れていたと語る。
これらの点で彼にとって決して「初めてのチーム」という感覚ではないのかもしれない。だからこそLidl-Trekを選んだのだろうか。
メーウス獲得でスプリントとクラシックを同時強化
以上のようにメーウスの加入により、Lidl-Trekはジョナサン・ミランのスプリントトレインを強化しながらクラシックの選手層も厚くできる。
その役割は単なるエーススプリンターでも、専任のリードアウトでもない。ミランやピーダスンを支えながら、与えられたレースでは自身も勝利を狙う柔軟な立場になると考えられる。
シャンゼリゼで勝利したスピード、混戦での冷静な位置取り、難度の高いワンデーレースに対応する耐久力。そうした能力の高さを誇るメーウスは、2027年以降のLidl-Trekに戦術的な選択肢の幅を広げる存在となるだろう。














