UCIがディスクブレーキの使用を公式に正当化へ。2022年までのロードレース界の方針を決定。変わる点は?
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UCIの幹部会議がフランスのArzonという場所で開催されて、2022年までのロードマップが決定された。ただ、この会議で全てが完全に決まるわけじゃなくて、いちおう本会議みたいなのが今後開催されて、そこでこの議題が諮られて承認を受ける必要がある。その時点でちょこっと調整・修正されたりする可能性もある。
目次
ディスクブレーキはどうなるのか?UCIの2022年までのロードマップの概要と、いくつかの重要な変更点。
さて、今回の会議で承認された議題のうち、いくつか重要な変更点を簡単に紹介しとくで。
①変更点その1:男女平等について
まず、オス選手とメス選手などの不平等を解消する方針が決まった。
第1に、シクロクロスレースのうちUCIワールドカップレースでは、特に総合順位で男女の賞金額が平等、つまり同じ額になる。
第2に、ちょっと前に話題になったポディウムガールの廃止どうこうの件に関連してやけど、表彰台で選手を祝福するホスト役・ホステス役の人間が着る衣服について、UCIの承認を受けなアカンようになった。つまりUCIが「んー、これは男女差別!」と認めたら、その衣装は着られへんようになる。
第3に、女子選手へのセクハラなどのハラスメントを防止するための規律、Code of Conductが導入される。チーム内であろうがその外であろうがハラスメントをせんように気をつけなあかんでという各種のルールや。制裁もある。
第4に、女子のジュニアレースも(17~18歳が対象)今後導入されるようになる。これで男女ともにロードレースの裾野が拡大するわけやね。
②変更点その2:世界選手権の統合と大規模化。4年に1度のお祭り自転車五輪を開催へ。
これまでロードレース、BMX、MTB、トラックレース、障碍者レースなどの各種目の世界選手権は、それぞれ独自の日程で開催されてた。ようするにバラバラの場所でバラバラの日時でやってたわけ。
それを2023年からは、4年に1度はそれら全部をまとめて17~19日間に渡る1つの世界選手権として開催しよか、というのが決定された。
4年に1度というとオリンピックと同じやね。UCIはオリンピックイヤーの前年にこの統一的世界選手権を開催することを予定しとる。いわば、自転車業界版のオリンピックやね。自転車五輪といえるか。
③変更点その3:ディスクブレーキ
ロードレースで最も重要な点、関心が高い点と思われるのが、ディスクブレーキがどうなるかや。実はBMXレース界でも重要な点なんやけど。
みなさんご存知のとおり、これまで数年間UCIはディスクブレーキの試用・テストを行ってきた。公式にディスクブレーキを使うのを完全に認めてたわけじゃなくて、あくまでテスト段階やった。
しかし、そのテスト段階ももう終わり、次の段階へ移行することが決まった。すなわち、ディスクブレーキがついにUCIによって公式にその使用が正当化されることに決まった。この決定は、選手、チーム、メーカー側、ファン、メカニックからの同意に基づいてなされた。選手側も同意の上なんやね。
ただし、どうもこの決定には若干あいまいな点があるようや。いつからOKになるのかも不明やし、なんらかの条件が付されたり、決定内容が修正されたりする可能性がある。また、限定的な範囲での正当化になるかもしれへん。100%のゴーサインかどうかというと、うーん……?みたいな。ちょっとまだ具体的な詳細わからん。
(今日のおまけ:これからの季節の熱中症予防に、ワシのお気に入り森永製菓㈱ inタブレット塩分プラス 500gをどぞ。普段もボリボリ食っている)
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