日本のロードレース界の冬の時代到来か?チームNIPPO ・ヴィーニファンティーニ消滅と日本人選手の未来
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さて、ちょっと前に衝撃的なニュースが日本のロードレース界を震撼させた。それが、プロコンチネンタルチームであるNIPPO ・ヴィーニファンティーニ・ファイザネの2019年限りでの解散・消滅。
参考(Cyclist):NIPPO ・ヴィーニファンティーニ・ファイザネが解散 2019年を持ってチーム活動終了
その解散によって今後のメジャーレースで日本人選手を見ることがなくなるのではないか?日本人選手のワールドツアーチームや有力プロコンチネンタルチームへの移籍が今以上に不利になるのではないか?という危惧を書く。
もちろん素人のワシの勝手な憶測で、なにか根拠があるわけでもないけど。
UCI改革とNippo消滅
🇮🇹 L'intervista di OA Sport a @marcocanola tra European Games e sogni tricolore. https://t.co/CpqJFUpMEX pic.twitter.com/VyumDCiK4M
— NIPPO Vini Fantini Faizanè (@NIPPO_Fantini) June 28, 2019
今回の解散の背景には、過去何度かこのブログでも紹介してきたUCIによるロードレース改革がある。
周知のとおり、今後グランツールのワイルドカード枠は事実上減らされることになる。
これまではだいたいどのグランツールでもその主催者の自由な裁量によって地元のプロコンチネンタルチームを中心に4チームほどが選ばれていた。
しかし、今後はプロコンチネンタルチームのチームランキングの1位と2位のチームが自動的に選ばれるような仕組みへと変わる。ただし、これは強制力があるわけじゃないようなので無視するのも可能といえば可能なんやけど、UCIとの関係は大事やし、ルールはルールなわけで勝手に無視して選ぶってのはないと思う。
このようにこれまで4枠だったワイルドカード枠のうち2つが自動的に埋まってしまう。そこで残された2枠を多数のチームで争う椅子取りゲームが開催されることになる。
普段マスメディアへの露出が、ワールドツアーチームに比べると少ないプロコンチネンタルチームにとっては、国中&世界中の耳目を集めるグランツールでの露出は最優先課題。そうでなきゃスポンサーが満足しない。
となれば目指すは、チームランキング1位と2位。しかし当然これには強いチーム力が必要。強い選手と有能な首脳陣&スタッフ。バイク機材などを供給するメーカーからの万全なサポートも必須。そしてこれらの体制を揃えるにはかなりのコストがかかる。今まで以上にお金をかけたチーム作りが必要となる。
しかし、それだけのお金をかけても1位と2位になれるかは不透明。ライバルチームも当然それを目指すしね。
「今まで以上のお金を費やしてもグランツール出場が不透明ならば、コストパフォーマンスが悪すぎる。もうヤメやヤメ」
これがNippo解散の理由。UCIが悪いよーUCIがー。
日本人選手受難の時代か
こうなるとプロコンチネンタルチーム間の争いが激化。しかも有力チームはさらに資金を集め、さらに強い選手を集めることが可能となる。もっといえば、それを可能にできるだけのチームじゃないとプロコンチネンタルチームとしては活動できないかもしれへん。
結局、二極化が進むと予想される。現代の世界や日本の経済&社会のトレンドと同じやね。富める者がさらに富む世界。貧者は貧者のまま。
そして資金力のあるガチチームが日本選手を雇うとは思えへん。やっぱり母国や外国人の若くて強い選手だけを集めることになるやろう。これまで以上に選手のチョイスが厳しくなるように思える。強い即戦力かもしくは圧倒的才能を持つ若手か中心に選ぶのではないか?そこに日本人選手が入れる余地は残っているのか?
もちろん弱小チームに雇われることもあり得るやろうけど、その場合、世界のひのき舞台でハレの姿を見られることはほぼないように思える。上述のようにグランツールのワイルドカード枠が実質今の半分になるわけやから。
そもそも、衰退しつつある日本経済における日本企業が自転車業界のプロコンチネンタルチームを積極的にスポンサーするなんて期待できないわけで。世界的展開を最初から目指すベンチャー企業とかならまだしも、日本の伝統的な保守的大企業が海外のグランツールに出られる可能性が低いチームのスポンサーをする?ないやろね。
期待できるとすればShimanoとパールイズミが日本人の受け皿となるような海外のプロコンチームを創設・・・・・ないか。
というわけで、今後強いプロコンチネンタルチームがあえて日本人選手を獲ることがあるかといえば、海外の若手や有力選手レベルの活躍をしない限り、もはや日本人選手を採用することはなくなるんじゃないか、今も少なかったけど、さらに少なくなるのではないかと思える。
そしてそんな海外のすごい選手がプロコンチネンタルチームにいれば、ワールドツアーチームとしてもその選手と契約しようとするわけで、日本人選手と契約するかというとそれもないやろね。
長々と書いたけど、ようするに日本人プロ選手が今後海外の有名・有力チームに移籍することはほとんど可能性なくなってしまうんじゃないかと危惧しとる。
新城&別府によってようやく世界への扉が開きつつあった日本のロードレース界がこれまで通りの冬の時代に戻ることになるんじゃないかとも思える。
来年からDimension DataがチームNTTへと変わるわけで、そこは日本企業やから期待できそうな感じがするけど、でもそのチームが日本人選手を積極的に雇う?ないやろね。
ちょっと日本の育成システムとかなんか考えないとアカンと思うね。でもまぁ結局は金の話になるんやけどね、要は金よ金。
日本人選手とロードレース界に光はさすのか?
いつ日本が衰退した?馬鹿なことを言うな。
それと企業規模でパールいイズミがメイン張れる訳がないだろう、本当に馬鹿な頭の悪い記事だな。