【Facebook】米国大統領選と自転車のボトル「Bidon」。DispatchによるBIDON 2020 WATER BOTTLEキャンペーン
Share your love
Facebookが自転車のボトルを政治的だと判断!?
アメリカのコロラド州にある自転車パーツブランドDispatch。ヘッドキャップとか小物を中心に製造・販売している。クリキンみたいな国際的なブランドというよりは米国内のローカルなブランドという感じが強い。
Dispatch:公式サイト
同ブランドが今、「BIDON 2020 WATER BOTTLE」というキャンペーンを開催してる。このキャンペーンの宣伝をFacebookでも掲載。しかし、Facebookからは「いろいろ手続きをしろ」と要求された。Why?(なんとかジェイソン風に)
(1) Bidonと米国大統領選
その理由は、政治に関係するものだったから。貴殿らも承知のとおり、フェイクニュース問題が社会問題となっている。また諸外国(特にあそことあそことあそこの国とか)からの米国内選挙への干渉もニュースになった。そのため政府からもFacebookはフェイクニュースを排除するよう要求されている。
そこでFacebookは政治的なキャンペーンをするときは身元を確認する手続きをするようユーザーに求めるシステムに変更。Dispatchもそれを求められたというわけ。
このキャンペーンはこの画像のように、公式サイトで2020年デザインのボトルを販売するもの。なおSpecialized製だから品質は安心。
しかし、ここで再び貴殿らはこう思うであろう。「自転車のボトルが政治的?トランプを馬鹿にするイラストでもないのに?2020って書いてあるだけやん」
ここである単語に注目してほしい。それは「Bidon」。ロードバイク乗りにはおなじみの専門用語・業界用語。ウオーターボトルのフランス語版。
それが政治的?米国大統領選に関係?
Yes!
実はこれオヤジギャグというかシャレになっている。Bidonの「o」を「e」にすると、「Biden」となる。バイデン。そう、2020年米国大統領選でトランプと争うことになるであろう民主党の候補者。元副大統領のジョー・バイデンの名前となる。
まるでバイデン候補者を応援してるように感じられるわけ。日本人はようわからんけど。これがFacebookがめんどくさい手続きを要求した理由なんやね。
(2) ボトルカラ―(青と赤)の意味
ちなみに、ボトルは2つのカラー。青と赤が用意されている。これはイエデオロギー的に右と左を意味する。どちらのカラーも用意することで偏ることのない中立性をアピールというわけ。お好きな色をどうぞと。ユーザーが選べるようになっている。
なぜ赤と青なのかといえば、米国の国旗の色だからというのもあるけど、昔から共和党(右寄り)を赤、民主党(左寄り)を青で表すから。選挙速報とか、各州ごとに青と赤で色分けされたりする。
ちなみにこのDispatchがあるコロラド州は、前回の大統領選(トランプが勝ったやつ)で民主党クリントンが勝利した。
1984年~2016年までの選挙結果を見ると、赤(共和党)が5勝、青(民主党)が4勝となっている。ほぼ互角。なお直近の3回はオバマ、オバマ、クリントンと民主党が3連勝を飾っている。なので、その傾向からすると次も民主党が勝ちそうな気がする。ただ、昨日バイデンに不利なニュースが飛び込んできたけど。
ま、どうなるやろね。