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2022ジロ・デ・イタリア第21ステージ(最終日)

再逆転は?2022ジロ第21ステージの感想・結果とハイライト動画

ついに閉幕。2022ジロ・デ・イタリア第21ステージの結果とハイライト動画

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昨夜に劇的な総合ランキングの逆転が起こった2022ジロ・デ・イタリア。泣いても笑っても今日の第21ステージの個人タイムトライアルが最後。はたして今年のジロの物語はどういうエンディングを迎えるのか?

今日のコース

2022ジロ・デ・イタリア第21ステージ
2022ジロ・デ・イタリア第21ステージのコースプロフィール 大会公式サイトより © RCS Mediagroup S.p.a.

通常のタイムトライアルではなくど真ん中に4級山岳。山岳が厳しい今年のジロを象徴する最後か。

斜度は5%ぐらいのようだが、斜度がゆるいからといって調子にのって踏みすぎると後半で伸びない?

今日の料理

感想

まずチームEFのマグナス・コルト・ニールセン(Magnus Cort Nielsen)がトップタイムを叩き出していたが、そのニールセンのタイムを1秒超えたのが、Quick Step-Alpha Vinylのマウロ・シュミット(Mauro Schmid)。

しかしその直後にBikeExchange-Jaycoのイタリアチャンピオン、マッテオ・ソブレロ(Matteo Sobrero)が、そのシュミットを1分16秒も上回る圧倒的なタイムでゴール。暫定1位に躍り出る。

その次に今大会の山岳ステージを中心に逃げで見せ場を作ってきたマチュー・ファン・デル・プールがスタート。

このマチューもかなり速い!

しかし、マッテオ・ソブレロの圧倒的なタイムには及ばず、ソブレロから39秒遅れで暫定2位!

ただそのマチューを今度は、チームDSMのテイメン・アレンスマン(Thymen Arensman)が上回る。マチューより17秒速くゴール。

これにより、1位ソブレロ、2位アレンスマン、3位マチューとなる。とにかくソブレロが圧倒的。

そして総合上位陣が次々とスタートしていき、ミケル・ランダ、リチャル・カラパス、そして前日に逆転マリアローザを実現させたジャイ・ヒンドレーもスタート。

これまでの印象とすればカラパスが一番個人TTがこなせそうなイメージ。

そのイメージどおりカラパスは、その日10位のタイムでゴール。もちろん総合上位勢の中で最速のタイムだ。

そして問題はジャイ・ヒンドレー。2年前のジロではイネオスのテイオ・ゲイガン・ハート(Tao Geoghegan Hart)に最終日の個人TTで大きく逆転され、マリアローザを失った苦い過去がある。

だが、今日のヒンドレーは速かった。カラパスとほぼ同じタイムで走り抜ける。

2022ジロ・デ・イタリア第21ステージ
中間計測ポイント

中間計測ポイントでも11位のタイム。これがマリアローザのパワーなのか。決してTTが得意というイメージはなかったのだが、そのイメージを覆すような走り。

その好走のままゴールへ。結局ステージ15位というタイムでフィニッシュ。

カラパスのタイムが23分48秒、ヒンドレーが23分55秒。つまり7秒差。

ヒンドレーはチームカーからカラパスとのタイム差を聞きながら走っていたかもしれないので、マリアローザが決定した瞬間からひょっとしたら安全運転のため脚の力を抜いて走っていたかもしれない。

もしそうなら、ヒンドレーは実際はカラパスと同じタイムか、あるいはカラパスより速かった可能性はある。あくまで机上の可能性だが。

仮にそう考えた場合、第20ステージの逆転劇がなかったとするとカラパスとヒンドレーのタイム差は3秒だったので、この第21ステージはかなりスリリングな勝負になっていたのではないだろうか。

たとえ前日の逆転がなかったとしても、ヒンドレーが最終的に総合優勝する結末は変わらなかったかもしれない。

それにしてもBora-hansgroheは今年から絶対的エースだったピーター・サガン(Peter Sagan)がいなくなったこともあって、ステージレースで総合優勝を狙うチームへ方針を転換したわけだが、さっそくそれが結実したことになる。すばらしい。

結果

ステージトップ10

1マッテオ・ソブレロ(Matteo Sobrero)Team BikeExchange – Jayco1位との差
2テイメン・アレンスマン(Thymen Arensman)Team DSM0:23
3マチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)Alpecin-Fenix0:40
4バウケ・モレマ(Bauke Mollema)Trek – Segafredo1:08
5ベン・トゥレット(Ben Tulett)INEOS Grenadiers1:12
6マウロ・シュミット(Mauro Schmid)Quick-Step Alpha Vinyl Team1:17
7マグナス・コルト・ニールセン(Magnus Cort Nielsen)EF Education-EasyPost1:18
8トビアス・フォス(Tobias  Foss)Jumbo-Visma1:19
9マイケル・ヘップバーン(Michael Hepburn)Team BikeExchange – Jayco1:24
10リチャル・カラパス(Richard Carapaz)INEOS Grenadiers,,

最終総合成績トップ10

1ジャイ・ヒンドレー(Jai Hindley)BORA – hansgrohe1位との差
2リチャル・カラパス(Richard Carapaz)INEOS Grenadiers1:18
3ミケル・ランダ(Mikel Landa)Bahrain – Victorious3:24
4ヴィンツェンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali)Astana Qazaqstan Team9:02
5ぺリョ・ビルバオ(Pello Bilbao)Bahrain – Victorious9:14
6ヤン・ヒルト(Jan Hirt)Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux9:28
7エマヌエル・ブッフマン(Emanuel Buchmann)BORA – hansgrohe13:19
8ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(Domenico Pozzovivo)Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux17:29
9ヒュー・カーシー(Hugh Carthy)EF Education-EasyPost17:54
10フアン・ペドロ・ロペス(Juan Pedro López)Trek – Segafredo18:40

各賞ジャージ

マリア・ローザ(総合)ジャイ・ヒンドレー(Jai Hindley)
マリア・チクラミーノ(ポイント賞)アルノー・デマール(Arnaud Démare)
マリア・アッズーラ(山岳賞)クーン・ボウマン(Koen Bouwman)
マリア・ビアンカ(ヤングライダー賞)フアン・ペドロ・ロペス(Juan Pedro López)

ハイライト動画

後ほど

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2 Comments

  1. もしカラパスが20ステージで遅れないでマリアローザをキープしていたら
    バースデイ総合優勝だったんだと思うと感慨深い。
    真実は小説より奇なりですね

    • 本当にあれはまさかの失速だったブヒね。
      たとえ遅れるにしても10秒ぐらいだと思ってたのだけど。

      カラパスには悪いけれど、おもしろかったブヒね。

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