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ブタはタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)出場のツアー・オブ・スロベニアを見ていたので知らなかったが、バロワーズ・ベルギー・ツアー(Baloise Belgium Tour)で、クイックステップの選手がスポーツマンシップに反した走りをしていたようだ。
情報源:Wellens says blocking move by Lampaert cost him Tour of Belgium victory
それは自軍の総合1位だったマウロ・シュミット(Mauro Schmid)を優勝させるため、総合2位だったティム・ウェレンス(Tim Wellens)の走行を妨害する目的でなされたものだ。
まずはそのときクイックステップの動きをとらえた動画を見てほしい。
This stinks – UCI rules need a clause that leads not only to DSQ for a move like Lampaert’s but also to a penalty for an individual who benefits from unfair actions of a teammate. It’s a team sport. pic.twitter.com/IFFVDFO4cq
— Robbie McEwen AM (@mcewenrobbie) June 19, 2022
この日はバロワーズ・ベルギー・ツアーの最終日の第5ステージだった。そしてスタート前は、総合1位はクイックステップのマウロ・シュミット(Mauro Schmid、クイックステップの選手で袖まで青いジャージを着ている)。しかし同タイムで2位がロット・スーダルのティム・ウェレンスだった。
そのため中間スプリントでのボーナスが決定的に重要なものとなっていた。
もちろんウェレンスもシュミットもすべてのスプリントポイントを1位で取りたい。両軍は敵陣に取られたくない。だからこそクイックステップは、ロット・スーダル&ウェレンスがスプリントポイントに対して1位通過させないように走る必要があった。だがその結果がこの妨害走行だ。
特にクイックステップのイヴ・ランパールト(Yves Lampaert)がウェレンスと肩をぶつけあい進路を譲らない形になっていた。
1回だけなら「偶然ぶつかっただけ」と言い訳も可能だろうが、ウェレンスだけに対して継続的に妨害行為がなされている。明確な意図と故意があったのは明白。
結局大会の最終総合成績はウェレンスが2位、シュミットが1位のままで終了。
だがUCI審判団はレース後に特に主犯(?)となったクイックステップのイヴ・ランパールトを失格処分とし、合わせて200スイスフラン(約2万9000円)の罰金を課した。
ランパールトとしては「いやいやあっちもぶつけてきたからお互い様や」とのコメント。たしかに動画ではウェレンスのほうも継続的に肩をぶつけているように見える。
一方でクイックステップの総合優勝したマウロ・シュミット「何があったのかはわからないし、そんなことをしてくれと自分から頼んだことはない」とコメント。