ついに来た瞬間！2022ブエルタ第14ステージの感想・結果・ハイライト動画

ブエルタ第2週目の最後は難関山岳の山頂ゴール2連戦。その第1段となった昨夜の第14ステージは、ついにブエルタの王が本来の力を見せた！

第14ステージのコース

下の記事を見ておいてほしい。

感想・展開

残り20km、2級山岳ロス・ヴィリャレス

ゴールまで残り20kmとなり、2級山岳ロス・ヴィリャレス。その段階で逃げは次の5名。

注目は先日の第12ステージで初のブエルタ勝利を挙げたリチャル・カラパス（Richard Carapaz）。そして俺のLLSことルイス・レオン・サンチェス（Luis León Sánchez）だ。

残り17kmの時点でプロトンとは3分30秒ぐらいの差。仮にこのまま順調にカラパスが逃げ続けてゴールすれば、レムコとの差がさらに縮小され、現在総合19位のカラパスは総合トップ10入りが目の前に見えてくるようになる。

クイックステップのおじいちゃんがコケる

残り8km、山頂ゴールの1級山岳シエラ・デ・ラ・パンデラ突入！

レムコ・エヴェネプールらのプロトンだが、イネオスが危険回避のために先頭にたちハイペースで1級山岳に突入。

突入後いったんイネオスが下がるが、そこからユンボのクリス・ハーパーがプロトンを牽引。エースのログリッチ、そしてレムコもしっかりついていく。

そのハーパーの引きで逃げとの差が急激に縮まっていき、残り5kmで1分30の差となる。

残り4km斜度15％！ログリッチが攻撃！そしてレムコおおおおおお！！！

残り4kmを切って斜度15％区間に入るとログリッチが集団先頭へ。ペースをあげてアタック！

その時点でレムコの表情は冷静のように見える。

特に反応せず淡々と登り続けて最後にまくるという作戦か･･･？

と思っていたら･･･

あああああああ！！レムコおおおおおお！！

ついにレムコが崩れる！

おそらくチームからの無線でログッチにもレムコの様子は届いていると思うが、ログリッチが思い描いた通りのシナリオだろう。これはログリッチの気分もアゲ↑アゲ↑のはず。

そんなログリッチは先頭で独走するリチャル・カラパスを急速に追い上げ、なんと10秒差近くにまで迫る。

一方でレムコはその後なんとか我慢の走行を続け、斜度が緩むところで自分のペースを取り戻したか、ログリッチとのタイム差の拡大を一定限度でキープ。かろうじてダメージを最小限に留める走りを続ける。

結末

カラパスがログリッチから逃げ切った！やっぱりまだまだ強い！

そして気になるのは大会の山岳賞だ。

今回の勝利で山岳賞1位のジェイ・ヴァイン（Jay Vine）との差が一気に縮まり、14ポイント差となった。ひょっとしたら明日にカラパスが山岳賞ジャージを奪取ということも十分あり得るか？

さて、ログリッチがステージ3位のボーナスタイム4秒も獲得し、レムコとの差を合計で52秒縮小させ、総合のタイム差が2分41秒差から1分49秒差となった。

ログリッチは一番苦しいところでアタックできていたのでかなり調子が良さそうだ。ついにブエルタ三連覇中の王者がその牙をむき出したか？

明日は大会唯一の超級山岳が登場する。おそらく今日よりもきつい1日となるはず。今日攻撃できたログリッチと、今日遅れたレムコ。それだけを見れば、今日よりもタフになりそうな明日は･･･

ハイライト動画

結果

ステージトップ10

総合トップ10

各賞ジャージ