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今年グランツール初制覇としてブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝、続けてすぐに世界選手権でも優勝しアルカンシェルまで手に入れたベルギーの若き天才レムコ・エヴェネプール(Remco Evenepoel)。その強さと性格からしてまさにウルフというべき存在。
そんなレムコの来年についてはジロまたはツールのどちらに出場するのかが世間の注目の的だったが、先日ジロに出ることが本人の口から発表された。
これで2023年についてはジロ狙いで確定したわけだが、それではツール・ド・フランスデビューはいつになるのか?
この点について所属チームのクイックステップのボス、パトリック・ルフェーブル翁がベルギーメディアにおいて、2024年にツールデビューさせることを明確には肯定しないものの、出場の可能性はあり得るというようなコメントをしている。
情報源:QuickStep manager Lefevere hints Remco Evenepoel could race Tour de France in 2024
これまで成長著しいレムコの早期のツール出場については、ルフェーブル翁はかなり慎重で消極的な態度だった。
だが今回のコメントでは少しその考えに変化があるように思える。やはりブエルタ優勝という結果を出したこと、さらには来年のジロ挑戦でより経験値を増やせることがその理由だろうか。
チームとしては、レムコについてはもともとツール前にブエルタとジロを経験させるというプランだったようで、来年のジロ挑戦でそのプランの条件を満たすことになる。
また2024年のツールについては、その最終日がモナコからニースへの個人TTとなることを紹介したが、ルフェーブルは最終日にレムコの得意な個人TTという構成も同年のツール出場に好材料だと評価しているようだ。
まだ再来年のことであり結論を下すのは早すぎるが、2024年のレムコのツールデビューはますますその可能性が高まっている。あとは来年のジロでレムコがどんな走りが出来るのか、その結果も重要な判断要素となるだろう。