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ロードバイク業界で本格的にインターネット直販を実施して急成長したブランドがキャニオン(Canyon)。今やすっかり人気ブランドとなった。
これまで何度かこのブログでも書いてきたように、今年はロードバイク市場が冷え込んでいる。しかしキャニオンは今年も販売が好調だと先日紹介した。それが次の記事だ。
具体的には今年度の最初の9ヶ月の売上は6億2100万ユーロ(972億円)となり、これは前年度同期の5億600万ユーロ(約792億円)から約22.7%の増加となった。
情報源:Discounting raises Canyon’s sales by 23% but sparks a €2m million loss
しかし売上高だけ見ればたしかに好調で、それは欧米におけるコロナの終焉による上述のような市場の冷え込みを考えると例外的な強さだとも見える。
しかしこの好調さを支えているものは値下げ攻勢であり、値下げを余儀なくされたのはやはりコロナ後の需要の落ち込みと余剰在庫だ。そのため200万ユーロ(約3億円)の利益が犠牲になっており、その代償による販売の好調という感じだろうか。
ただ結果としてユーザーの拡大にもつながっていて肯定的にも評価できる。長期的に見ればポジティブに捉えることができる。キャニオン側も「厳しかった市場環境の2023年でもこれまでと同じく継続的な成長となった」と述べる。